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ゲーム木の反復構造を利用した探索アルゴリズム

研究課題

研究課題/領域番号 08680353
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計算機科学
研究機関電気通信大学

研究代表者

野下 浩平  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60011706)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードゲーム / 探索アルゴリズム / 将棋 / 並列探索
研究概要

本研究の目的は、ゲーム木の探索問題において近似節点の反復構造を利用するアルゴリズムを設計し、具体的応用例として、詰将棋を解く高速プログラムを作成することである。近似節点は、チェスプログラムの局面表を一般化したものであるが、探索グラフの中で、反復して現れる近似節点の集合を表現するデータ構造の工夫により、非常に高い木をもつ探索問題を解くアルゴリズムが設計できる。例えば、研究代表者が作成したプログラムによれば、611手詰のある詰将棋問題を解いた時に数十時間かかったが、近似節点の利用により1時間程度で解け、本研究の反復構造の利用により数分で解けるようになった。また、従来解けなかった長手数の問題で、本技法により解けたものもある。近似局面の反復構造を利用する技法に関して、理論的な計算量解析は難しく十分できていないが、本研究の成果として、実験的に詰将棋問題の解法に有効であることを示せたといえる。
本研究では、上記のアルゴリズムの開発もふくめて、詰将棋問題に関するいくつかの結果をえた。並列計算による高速解法と設計と実験的評価、詰将棋スログラムを応用した詰将棋問題の正しさの検査(余詰チェック)、その検査プログラムを利用した詰将棋問題の自動作成システムの開発である。正しさの検査については、歴史的に重要な古典問題集で研究代表者自身による前の検査でも発見できず、従来知られていなかった余詰をもつ問題を今回いくつか発見した。なお、最新の結果も含めて詰将棋アルゴリズムの研究成果について雑誌掲載のための総合報告を作成した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Nakayama,T.Akazawa,K.Noshita: "A Parallel Algorithm for Solving Hard Tsume-Shogi Problems" ICCA Journal. 19,2. 94-99 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 中山泰一,赤沢忠文,野下浩平: "ゲーム木の並列探索のための分散的実行管理機構" 電子情報通信学会論文誌. J79DI,9. 572-575 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Noshita: "A Note on Algorithmic Generation of Tsume-Shogi Problems" Game Programming Workshop in Japan'96. 27-33 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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