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計算幾何学の並列ロバスト算法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680360
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計算機科学
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

陳 慰  名古屋工業大学, 工学部, 助手 (80262955)

研究分担者 和田 幸一  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90167198)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード計算幾何学 / ロバストアルゴリズム / 並列アルゴリズム / 凸包問題 / 計算誤差 / 位相誤差
研究概要

本研究は計算幾何学における効率の良い並列ロバスト算法の開発を目的とする。計算幾何学において最も基本的な問題-凸包問題に着目し、計量誤差と位相誤差の定量的な定義した。そして汎用性のあるPRAM並列計算モデルの上で、並列計算についての計量誤差と逐次計算の誤差との差異や計量性質と位相性質との関係などを解明し、効率の良い並列ロバスト算法を開発した。これらの結果を他の幾何学問題への適応や拡張することなどについても研究が行なわれた。
具体的に、位相誤差と計算誤差を表すために、凸包の概念をε-強凸δ-包の概念に拡張する。ここでは、εが位相誤差の尺度、δが計算誤差の尺度である。点集合Sが与えられたとき,ε-強凸δ-包(ε>0)は、各頂点がεの範囲内に移動しても凸性が保つ、そして、凸包との距離がδ以内であるSを含む凸多角形と定義されている。従って、普通の凸包より誤差に強い性質を持つ。Sがn個の点を持つとき、Sのε-強凸O(ε+β)-包(βは単位計算の誤差)をCREW PRAMの上で、O(log^3n)時間、nプロセッサで求める効率のよい並列ロバストアルゴリズムを開発した。定義により、Sの点がε-強凸δ-包の外にあることがあり得る。このため、さらに、包含包の概念を導入し、Sの全ての点を含むε-強凸δ-包含包を定義した。そして、Sのε-強凸O(ε+β)-包含包をO(nlogn)時間で求めるアルゴリズムを提案した。このアルゴリズムは逐次であるが、簡単にPRAMモデルの上で並列化できる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 陳慰、和田幸一、川口喜三男: "Parallel Robust Algorithms for Constructing Strongly Convex Hulls" Proc.of 12th ACM Symposium on Computational Geometry. 133-140 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] D.Z.Chen,W.Chen,K.Wada,K.Kawaguchi: "Parallel Algorithms for Partitioning Sorted Sets of Related Problems" Lecture Notes in Computer Science. 1136. 234-245 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] W.Chen,X.W.Deng,K.Wada,K.Kawaguchi: "An Algarithm for Finding Strongly Convex Superhulls" 情報処理学会研究報告. AL53-9. 71-78 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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