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ワーク・タイム・モデルに基づく超並列プログラム言語の設計と開発

研究課題

研究課題/領域番号 08680365
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計算機科学
研究機関大阪大学

研究代表者

萩原 兼一  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (00133140)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード超並列プログラミング言語 / 共有メモリパラダイム / コンパイラ / MPI / 分散共有メモリ / アルゴリズム・アニメーション
研究概要

並列アルゴリズムの理論分野では,並列プログラムを高い抽象度でアーキテクチャ独立に記述することが重要である.さまざまな並列プログラムを高い抽象度で記述することを可能にし,さらにそのプログラムを効率よく実行することを目標として,本研究ではワーク・タイムモデルをサポートした拡張C言語であるデータ並列言語Work-Time Cとその処理系および開発環境を開発した.ワーク・タイムモデルでは,共有メモリパラダイムを用いて,理論的に行いたい命令集合の時系列を記述する.すなわち,通信・同期・使用するプロセッサ数に関する記述を行わず,どこに並列性があるかだけを記述する.さらに,Work-Time C言語は入れ子状データ並列をサポートしているので,並列に動作するサブルーチンを並列に呼び出すことができる.したがって,複雑な並列アルゴリズムを理論的に簡潔に記述可能である.この高水準なWork-Time Cプログラムおよびそれを実行する並列計算機の特性(プロセッサ数,演算速度,通信遅延など)に関する記述から,実行コードを得るためにWork-Time Cコンパイラを用いる.Work-Time Cコンパイラは,並列に実行可能な命令でも通信遅延を考慮して並列に実行しない,命令の実行プロセッサ決定方針を考慮して不必要な同期命令を削除するなど,実行効率のよい実行コードを生成する.
本研究の成果として,EWS用Work-Time Cコンパイラ,ソースレベルデバッガ,アルゴリズムアニメーションを用いた並列アルゴリズム学習支援環境,MPI用Work-Time Cコンパイラのプロトタイプが完成している.現在,MPI用Work-Time Cコンパイラの生成する実行プログラムの性能を上げるために,性能解析などのツールを作成中である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 藤本典幸: "プロセッサ間通信遅延を考慮した完全2分木状タスク依存グラフのスケジューリングアルゴリズム" 電子情報通信学会論文誌D-I. (掲載予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 拓植宗俊: "平衡2分探索木に対する並列オンライン操作" 電子情報通信学会論文誌D-I. (掲載予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 喜多淳一郎: "並列言語Work-Time CプログラムのためのEWS用デバッグ支援環境" 日本ソフトウェア科学会第13会大会論文集. 305-308 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 藤本典幸: "ワーク・タイムモデルに基づく並列プログラミング言語Work-Time Cの提案とEWS用コンパイラの実装" 日本ソフトウェア科学会第13会大会論文集. 205-208 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 乾和弘: "アニメーションを用いた並列アルゴリズム学習支援環境の構築" 電子情報通信学会教育工学研究会. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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