研究課題/領域番号 |
08680378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
中村 泰明 (中村 康明) 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (10264946)
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研究分担者 |
内田 智之 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (70264934)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 空間データ構造 / 仮想現実 / データベース / コンピュータグラフィックス / ウォークスルー / 三次元仮想世界 / 地図情報システム / 画像検索 / 地図 / 仮想世界 / データ構造 / 3次元 |
研究概要 |
仮想世界を構築するためには、多次元空間中のオブジェクトを効率的に管理し、空間中のオブジェクトの高速な検索、柔軟な操作が必要不可欠である。平成8年度では、空間データを対象としたデータ構造によりデータの存続期間を含めた情報(以下、時空聞データと呼ぶ)を管理するための効率的なデータ管理構造PMD木を開発した。PMD木では、データの更新によるデータ構造の変化の差分を保持することにより、必要なメモリの増加を抑え、かつ、時間と空間範囲を指定した時空間検索を高速に実行することができる。平成9年度は、3次元仮想世界の中を自由に動き回れる環境を開発し、その環境の中で種々の対話操作を実現した。また、3次元仮想環境を構築する方式として、地図情報を手がかりとした形状認識、および、対象の3次元世界の合成方式を検討した。その結果、3次元形状データをもつことなしに、多数の写真と地図から仮想世界を構築する方式を提案した。この方式では、限られた視点の画像から、任意視点の画像を合成する。実験によれば、視点位置、平面形状が厳密な形で与えられる理想的な環境であれば、人間が観て違和感なくウォークスルーが可能な環境が構築できた。平成10年度は、三次元空間中のオブジェクトの空間位置と時間的な変化を効率的に管理する方式を検討し,時間とともに状態や位置が変化する空間データの管理構造を発案した。この時空間データ管理構造を地図と複数写真による仮想空間構築方式に適用することにより、時間と位置を指定した空間検索が高速に実行でき,時空間内でのウォークスルーが実現できる。更に、3次元オブジェクトを多次元データ構造で階層的に管理することで、膨大な3次元オブジェクトに対する空間演算、対話操作を高速、かつ効率的に実行できるデータ管理方式を開発した。
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