研究分担者 |
清川 清 日本学術振興会, 特別研究員
山澤 一誠 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40283931)
岩佐 英彦 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50263447)
横矢 直和 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10252834)
片山 章喜 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学センター, 助手 (10263435)
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研究概要 |
1. 順序付き階層構造を持つ情報の視覚化手法の提案と評価 Windowsのファイルシステムや図書館の書誌情報のような階層構造情報の3次元視覚化手法として,同一階層のノードを一周分の螺旋上に配置し,階層内の順序情報の利用を促進する新しい視覚化手法Spiral Treeを考案し,これを実装した.また,Spiral Treeが従来手法に比べて情報の探索時間を短縮することを確認した. 2. CRTと透過型HMDを組合せた重畳立体視表示の提案と評価 3次元視覚化などの工夫をしても,多くの情報を提示するとCRTが煩雑になる.そこで,拡張現実感の概念を利用して,CRTの画面外にあふれた情報をHMD上に重畳提示することで情報の利用可能領域を拡大する,新しい情報提示方法を考案し,実装した.また,評価実験を行い,重畳表示環境の有効性を確認した. 3. 階層構造を持つ情報の拡張現実環境における生成と操作手法の提案と評価 拡張現実環境を利用して3次元環境における情報の生成や加工が可能な新しい3次元視覚化・操作手法を考案し,実装した.本手法は,画像や手書き文字などの実環境のデータも扱えるように,小型カメラを用いて実環境中の画像をカード型情報として拡張現実環境に取り込み,階層構造情報を付与して管理を行う.また,評価実験を実施し,3次元操作環境でのメニューの提示手法について空間固定のポップアップ型が優れることを明らかにした. 4. 3次元ユーザインタフェースツールキットの実装 多大な労力を必要とする3次元ユーザインタフェースの開発を支援するため,入力装置制御部,表示装置制御部,インタフェース部から成る3次元ユーザインタフェースツールキットを設計,実装した.本ツールキットでは,拡張性と記述性に優れるオブジェクト指向を採用し,種々の入出力装置を仮想化して装置の機種に依存しないプログラム開発が可能である.
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