研究課題/領域番号 |
08680407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
翁長 健治 琉球大学, 工学部, 教授 (90029869)
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研究分担者 |
名嘉村 盛和 琉球大学, 工学部, 助教授 (80237437)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 分散アルゴリズム / 安定結婚問題 / 分散安定結婚問題 / 自律移動ロボット / 離婚プロセス / グループ協調 |
研究概要 |
平成8年度における研究では、分散安定結婚問題の応用を示し、それを解く分散アルゴリズムを提案した。平成9年度における研究では、安定マッチングにおける、パートナー交換のための自律メカニズムを提案した。 <自律移動ロボットと充電施設との安定マッチング> 自律移動ロボットは、一定時間ごとに充電施設に移動し、充電を行わなければならない。各ロボットは、できるだけ近くにある施設で充電を行いたい。また、施設は、FCFS(First Come First Serve)でサービスを行う。もし、各ロボットが、勝手に近くの充電施設を目指して移動を始めると、幾つかのロボットは、他のロボットに先を越され、再び別の施設を目指すことになる。最悪の場合には、最後にの最後に空の充電施設にたどり着く場合もあるだろう。あらかじめメッセージ通信によって充電すべき充電施設を決定しておくことにより、そのようなことを防げる。さらに、そのマッチングが距離について安定であれば、決定した施設とは別のより近い施設に移動しようとしても、無駄足を踏むだけである。従って、分散安定結婚問題を応用すれば、ルール違反が起りにくいマッチングを行うことができる。 <パートナー交換のためのメカニズム> 安定結婚問題では、ひとつの入力例(プリファレンス・リスト)に対して通常複数の安定マッチングが存在する。最多のケースでプリファレンス・リストのサイズの指数乗個以上存在することが示されている。これは、分散安定結婚問題においても成立つ。本研究では、現在のパートナーに不満を持つ参加者が現在のマッチングを解消し、より上位のパートナーを得るための分散アルゴリズムを提案した。この分散アルゴリズムの自律的実行を離婚プロセスと呼んでいる。離婚プロセスとして、個人の意思、すなわち個人の「満足度」を高めるために起動されるものと、グループの協調、すなわちグループ全体の「満足度」に基づいて起動されるものを提案し、シミュレーションを行なった。
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