研究課題/領域番号 |
08680418
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
|
研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
田中 卓史 福岡工業大学, 情報工学部・情報工学科, 教授 (50038048)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 回路理解 / 定性推論 / 説明文生成 / 回路構造 / 回路知識 / 回路文法 / 電子回路 / 回路動作 / 文章生成 / 思考過程 / 文生成 |
研究概要 |
電子回路を言語とみなすと、回路構造を文法規則で表すことができる。文法規則は集合型言語の確定節文法DCSGにより、構文解析を実行できる論理プログラムに変換できる。この変換を行うために、コンパイラ・コンパイラYacc/Lex及び、Prolog言語を用いた文法・確定節コンバータの開発を行った。 一方、集積回路の設計について書かれた書物のKWICコンコーダンスを作成し、回路記述の調査・分析を通して、回路理解に必要となる概念や知識、説明生成に必要となる用語を明らかにした。 回路の文法規則は機能ブロックを単位として構成されている。そこで、回路の構造と機能の関係を定義するために、回路の文法規則に意味項を導入した。意味項を用いて、回路ブロックごとに機能や動作、電気的条件、電気現象の因果関係などの知識を定義することができた。 意味項を持つ文法規則を利用して回路の構文解析を行うと、回路の解析構造木と解析の過程で集められた対象回路の意味情報が得られる。解析木も意味情報も論理述語を用いて表現している。それぞれの論理述語に文のパターンを定義することで、回路構造を説明する文章と回路の動作や機能を説明する文章を生成できるようになった。 生成された文章は洗練されたものではなく、不自然なものや文法的な不具合もみられる。これはテンプレートを用いて論理述語を自然言語文に置き換えたことによるが、接続詞や前方照応、連体修飾などを利用して自然な文章を生成できるように文生成のアルゴリズムを改良することが必要になる。
|