研究概要 |
アイコンを使用したユーザ作業環境の拡張の基礎技術の研究と応用的研究を行った. 1.アイコンシステムの機能拡張の研究.アイコンは応用作業領域における機能の基本単位であり,アイコンの追加・修正によってシステム機能の拡張・変更を行う方式を開発した.コピーを基にしたオブジェクト指向の概念を応用することによってアイコンの管理と実行時におけるアイコンの編集を可能にした. 2.アイコニックユーザインタフェースでのユーザ支援の研究.操作性を向上するために,アイコン操作の履歴を基ニ,アイコンの配置問題を遺伝子アルゴリズムを用いて解決する方式を開発した.再配置の前後でアイコンの位置移動を少なくする,一連の作業で使用する関連深いアイコンを近くに配置する,アイコンの重なりを少なくする,などが実現できた. 3.作業管理方式の研究.ワークフローを管理し,作業状況を提示するマルチユーザアイコンシステムを開発した.ワークフロー中で生ずる例外処理を対話的に実行できる.システムは,ユーザが実行しようとする例外処理の正当性のチェックを組織構造を用いて行う.さらに,作業効率改善のために,ワークフロー部品の置換によるワークフロー改善手法を検討した. 4.アイコンを用いたデータベース検索の研究.柔軟性と拡張性を実現するためにグループの概念を導入し,アイコンの直接操作と試行錯誤によるデータベース検索方式を開発した.システムは,グループは,グループ内データの共通属性を抽出し,それに基づきデータベース検索を実行する.さらにグループ相互の関連性を抽出し,関連図を提示することで,ユーザがデータ集合に内在する構造の把握することを支援する.
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