研究課題/領域番号 |
08680446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
計 宇生 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (80225333)
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研究分担者 |
趙 偉平 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (80260016)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | スケジューリング / サービス規律 / サービス品質 / 資源管理 / 公平性 |
研究概要 |
本研究は、高速なネットワークによって連結されるようなマルチメディア情報システムにおいて、システムの資源をアプリケーションごとに確保することによって、アプリケーションの品質を保証することが目的であり、それを実現できるようなスケジューリングの方法について検討するものである。 そのため、まず資源の確保と品質の保証が可能なスケジューリング方式の検討と評価を行った。スケジューリング方式には多重化される論理結合間におけるバッファの配分の仕方により、大別して2通りの方法がある、一つは先着順サービスである。先着順サービスでは同じ資源を共有するすべての論理結合間でバッファを共有し、バッファの先頭からオブジェクトの到着順にサービスする形態となる。もう一つはRound RobinまたはProcessor Sharingのスケジューリング方式に基づく方法である。その場合、各々の論理結合がそれぞれのバッファを持ち、それらのバッファに入っているオブジェクトが巡回でサービスされる形態となる。後者は資源の予約および品質の保証がより容易に実現できる。このようなスケジューリングは、仮想時刻という概念を用いることによって、サービス時問が固定および可変のオブジェクトについて実現できることが明らかになった。また、解析およびシミュレーションを行った結果、このようなスケジューリング方式を採用した場合、各々の論理結合のための資源は、ある予約値以上に保証することができ、先着順サービスの場合よりも結合相互間の干渉を少なくすることができることが確認された。 スケジューリング方式を考える際には、個々のアプリケーションにどのぐらいの資源を配分するかという公平性の問題が非常に重要である。これまでに考えられた方式では、各々の瞬間時刻において、公平性が常に保たれていることを前提に公平性の基準が設けられた。しかし、バースト的に発生するようなサービス要求に対して、一時的に比較的大きな資源を割り当てることによって、応答性を高めるなどのような考慮はなされていなかった。本研究では、さらにこれまでに提案されたスケジューリング方式の公平性の基準をより一般化し、バースト的に発生するようなサービス要求に対しても応答性がより改善できる、新たな公平性の基準を提案した。このような新しい基準に基づけば、一連の新しいスケジューリング方式が考えられる。したがって、それらの性能等についても理論解析およびシミュレーションによる評価を行い、それらのの性能および各種のトラヒックに与える影響を調べた。
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