研究課題/領域番号 |
08680459
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学
|
研究機関 | 豊橋技術科学大学 (1997) 京都大学 (1996) |
研究代表者 |
清水 良明 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10109085)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 多目的最適化 / 立地・配置計画 / 遺伝アルゴリズム / 混合整数計画法 / ニューラルネットワーク / 漸進的線形計画法 / 廃棄物処分計画 / 立地計画 / 混合整数線形計画法 / 線形計画法 / 廃棄物処分施設 / ハイブリッド解法 |
研究概要 |
1.ネットワーク施設の立地・配置問題及びそこでの評価に関連する研究をできるだけ広範に調査し、廃棄物処分施設の立地を例として多目的混合整数線形計画問題として定式化し、これを効率よく解く手順の確立を行い、その有効性を数値実験に基づいて検証した。 2.効用理論と比べて、応用に際して特別な数学的条件を必要とせずに、状況の変化に応じた対応が可能で、保守性に優れた価値関数の同定法について考察を行った。そしてニューラルネットワークのモデル化の汎化能力の高さを拠ろとし、階層分析法の基本的思想を援用した適応性に優れた価値関数の同定法を与えた。 3.上記2.での成果を織り込みながら、階層的な構成の中で遺伝アルゴリズムと線形計画法のハイブッリドな適用によって多目的混合整数線形計画問題の現実的で効率的な求解アルゴリズムを開発した。 4.帰着される求解アルゴリズムにおいて、最終的な解が得られるまでに、類似の問題を繰り返し解く必要があるという点にも着目して、開発済みの線形計画法の新しい解法の発展的適用も試みた。 5.近年社会における現実の立地問題においては、(1)例えばパブリックアクセプタンスを得るためには経済性に関わるコストや安全性のリスク指標のように数量的に評価可能な属性に加えて、定性的にしか評価できないような要因によって決定が左右される場合が少なくない、(2)(a)制約条件においても、例えば立地点は隣接しないほうが良いとかいった数式によって与えにくい条件が現実に存在する、(b)こうした性質を持つ種々の条件を全て厳密に満足することを要求した場合、解が存在しない場合が生じる、といった一種の悪構造な問題に対する解法として、提案する求解方針が適切であることを示し、定性的評価を含む総合的評価の下で意思決定を行う手順を、遺伝アルゴリズムの適用においてすみわけ法を援用することで与えた。
|