研究概要 |
トカマクのスクレイプ・オフ・層(SOL)における電子温度T_<es>,電子密度n_<es>,ダイバータ-板附近の電子温度T_<eD>,電子密度_<eD>,セパラトリックスを横切る熱流束q_1等の関係を2点SOLモデルを用いて調べた.このモデルには,最近のSOL測定において電子温度とイオン温度が異なること,電子温度と電子密度の径方向勾配が異なることが観測されているが,この結果を取り入れており,セパラトリックスにおける境界条件も実験結果に合うようBorrassモデルを改良している。これの詳しい内容はK. Miyamoto, and N. Asakura : J. Plasma and Fusion Research(プラズマ・核融合学会誌)74 No 3 (1998)に掲載されている. このモデルを用いSOLにおける温度・密度,ダイバータ-板附近の温度,密度ダイバータ-板の熱負荷,デタッチド・プラズマになるSOLの電子密度の比例則を導いた.このモデルの結果と実験結果と良い一致を示すことが確められた。 更にこのモデルによりITERのSOLのパラメーター,デタッチド・プラズマになる条件等の予測を行なった。
|