研究課題/領域番号 |
08680604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
下浦 一邦 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (40027412)
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研究分担者 |
小山 昭夫 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (50027471)
西牧 研壮 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (10027451)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 放射性廃棄物管理 / 原子炉 / デコミッショニング / 放射能レベル / 放射化 / 比放射能 / 廃棄物発生量 |
研究概要 |
本研究では、放射性廃棄物管理において未解明の重要な問題である研究用原子炉のデコミッショニングに関し、資料調査、データ収集、発生量の試算などにより基礎的な知見を得た。 発電用原子炉や放射性物質取扱い施設の解体について文献調査により施設解体時に発生する放射性廃棄物の基礎的なデータを収集し、その発生量、種類、放射能量などの情報を炉心タンク、生体遮蔽、ポンプ、配管などの小さな部分ごとに体系的に分類評価し、分類方法や放射能レベル区分について検討した。また、わが国における放射性廃棄物処分体制の現況を調査するため、動燃幌延高レベル廃棄物貯蔵施設および日本原燃六ヶ所低レベル貯蔵施設の現地調査を行い、放射性廃棄物処分の方法、受け入れ態勢、廃棄物の性状・分類、将来予想等について資料、情報を収集した。 これらの検討結果に基ずいて、ケーススタディとして、5MWt級の試験研究用原子炉を取り上げ、、施設の微小部分ごとに発生する廃棄物の材質、発生量を試算した。放射能レベルについては、製造時の図面に元づいて各部分の大きさを積算し、その場所の熱中性子フラックスを積算運転時間から放射化量を計算し、放射能レベルを推定した。その結果、解体にともなう総廃棄物量は約1万トンであるが、大部分は非放射性廃棄物に分類される、建屋の解体により発生するコンクリートであることがわかった。これを除くと廃棄物量は約1000トンであり、1000Bq/g以上の比放射能を持つものは約50トンとなった。このうち98%は生体遮蔽コンクリートであり、残りは炉心を構成するアルミニウムやステンレス等の金属類である。
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