研究課題/領域番号 |
08680617
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境保全
|
研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
江成 敬次郎 東北工業大学, 工学部, 教授 (20094922)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 水生植物 / 栄養塩除去 / 自然浄化能力 / 富栄養化防止 / 水耕栽培 / 窒素除去量 / 窒素吸収量 / N吸収量 / P吸収量 |
研究概要 |
本研究は、水環境の富栄養化を生じさせる窒素・りんを、水環境自身の力で水中から除去する、いわゆる自浄能力に重要な役割を果たしている植物、特に水生植物の窒素・りん除去機能を定量的に評価することを目標としている基礎研究である。 今年度は、水中の窒素の存在形態(NH4-N、NO3-N)と濃度(7mg/L〜28mg/L)を影響因子として取りあげ、それらが水生植物による窒素の除去に、どのような影響を与えるかについて検討した。 今年度の実験によって得られた知見は、以下のようである。 ◇NH4-NとNO3-Nを、それぞれ単一窒素源とした場合、水生植物(マコモ)による、それぞれ(NH4-NとN03-N)の除去量(水生植物湿潤重量1g、1日当たりの窒素量)に対して、7mg/L〜28mg/Lの範囲の濃度の違いは、8月〜10月の時期では、はっきりとした影響を与えなかった。 ◇NH4-NとNO3-Nを、それぞれ単一窒素源とした場合、水生植物(マコモ)による窒素の除去量を、IT-N(無機態全窒素)で比較すると、8月〜10月の時間で、窒素源がNO3-Nの場合の方が、各初期濃度条件において除去量が大きくなる場合が多かった。 ◇NH4-NとNO3-Nを等量ずつ混合して窒素源とした場合、水生植物(マコモ)による窒素の除去は、NH4-Nの除去が先行し、引き続きN03-Nの除去が進行することが認められた。 ◇NH4-NとNO3-Nについて、単一窒素源の場合と混合窒素源の場合の、水生植物(マコモ)の窒素除去量を、IT-Nで比較すると、同じ初期IT-N濃度の場合、8月〜10月の時期で、混合窒素源の場合の方が、除去量が大きくなる場合が多かった。
|