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生物活性天然有機化合物の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 08680628
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物有機科学
研究機関東京水産大学

研究代表者

浪越 通夫  東京水産大学, 水産学部・海洋環境学科, 助教授 (30189196)

研究分担者 岩崎 成夫  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (00013326)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード海洋糸状菌 / 海綿 / ホヤ / 微小管重合阻害 / 有糸分裂阻害 / 殺細胞活性 / 稲イモチ病菌 / 生物活性物質
研究概要

ヤップ島(1994年)、ポナペ・パラオ島(1995年)で採集した海洋糸状菌の培養液、海綿、ホヤの抽出液の殺がん細胞活性及び有糸分裂阻害物質の簡便な検出法として開発した稲イモチ病菌胞子発芽管形態異常のスクリーニングアッセイで活性を示した培養液、抽出液の分離を行った。平成8年度には、2種の既知化合物とともに3種の新規化合物を単離し、その構造を明らかにした。一つはVerticillium属と同定した糸状菌が作る化合物で、弱い微小管重合阻害活性を示した。残りの2種の新規化合物は互いに二重結合の立体異性体であったが、ブタ脳より精製した微小管タンパク質の重合を強く阻害した(IC_<50>はそれぞれ約20μM)。これらの化合物の生産菌はPhomopsis属とTrichoderma属と同定し、化合物の構造決定とともにChemistry Lettersに投稿した。その他の生物活性物質の分離の引き続き行っている。
アオコの増殖を阻害する水生植物成分の研究のため、平成8年度は生物検定法の確立を目指した。種々検討した結果、48穴アッセイプレートの中央部の24穴(6×4)をプレートシートで覆って使用する方法が最も再現性が良いことが分かった。アッセイプレートの周縁部は一週間の培養期間中に培養液の蒸発が観察された。アッセイは、検定試料と一定細胞数の検定用らん藻を各ウェルに総量1.2mLになるように入れ、一定の光源下に定温で静置培養して行った。一週間後、検定ウェルの細胞数を顕微鏡下で計数し、コントロールの細胞数と比較して増殖阻害活性を検定した。検定用らん藻としてMicrocystis aeruginosaの3株を検討したが、M.aeruginosaTAC20が最も感受性が高かったので、これを用いてその後の検定を行った。千葉県印旛沼で採集したホテイアオイ、ヒシ、ボタンウキクサの3種の水生植物の根の抽出物を検定し、50%阻害率を求めた。その結果、ホテイアオイとボタンウキクサでは24.3μg/mL、ヒシでは37.5μg/mL出会った。現在この増殖阻害活性物質の分離を開始している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Kobayashi,M.Namikoshi,T.Yoshimoto and T.Yokochi: "A Screening Method for Antimitotic and Antifungal Substances Using Conidia of Pyricularia oryzae,Modification and Application to Tropical Marine Fungi." Journal of Antibiotics. 49. 873-879 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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