研究課題/領域番号 |
08680702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
和久 敬蔵 帝京大学, 薬学部, 教授 (90013854)
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研究分担者 |
岸本 成史 帝京大学, 薬学部, 助手 (60234217)
山下 純 帝京大学, 薬学部, 助手 (80230415)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | アナンドマイド / トランスアシレーション / N-アラキドノイルエタノールアミン / アラキドン酸 |
研究概要 |
1.脳におけるN-アラキドノイルエタノールアミンの生合成機構 研究代表者らは、これまで、リン脂質に含まれるアラキドン酸などの高度不飽和脂肪酸の代謝回転を詳しく検討してきた。その結果、動物細胞ではリン脂質に含まれる高度不飽和脂肪酸は、トランスアシレーション反応によってリン脂質間を移動していることを明らかにしてきた。今回のN-アラキドノイルエタノールアミンの生合成に関する実験では、これらの成果をふまえ、トランスアシレーション活性がN-アラキドノイルエタノールアミンの生合成に関与しているという仮説を立てて検討を行い、ホスファチジルエタノールアミン(PE)のアミノ基に、ホスファチジルコリン(PC)に含まれているアラキドン酸がCaの存在下、酵素的に転移してN-アラキドノイルPEが生成し、これが更に分解を受けてN-アラキドノイルエタノールアミンを遊離するというルートが存在することを見いだした。2.合成酵素活性の調節機構 前記合成ルートの生理的役割を理解するために、合成酵素活性の調節機構を調べた。これまでの結果から前記ルートではCaが産生調節の鍵を握っているらしいことが分かってきた。必要なCaの濃度はμM程度であり、細胞が活性化されたときにN-アラキドノイルエタノールアミンができてくる可能性がある。3.定量法の確立 N-アラキドノイルエタノールアミンの場合も、できるだけ速く正確・簡便な定量法を確立する必要がある。我々は2次元TLC、蛍光誘導体、逆相HPLCを組み合わせてN-アラキドノイルエタノールアミンを他の分子種から迅速に分離、fmoleレベルの超微量分析に成功した。
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