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高等植物mRNAで見い出された翻訳エンハンサー因子の作用メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 08680732
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 分子生物学
研究機関北海道大学

研究代表者

小保方 潤一  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (50185667)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードタンパク質合成 / 翻訳エンハンサー / psaD6 / メッセンジャーRNA / 5′非翻訳領域 / 5′キャップ構造 / 3′ポリ(A)鎖
研究概要

タバコの光化学系1核遺伝子psaDbの5′非翻訳領域中で見つかった全長23塩基対の翻訳エンハンサー配列(Db-type translational enhancer, DbTE)について、その作用機構をin vitro翻訳系をつかって検討した。
GUSレポーター遺伝子の5′非翻訳領域にDbTEを挿入したキメラ遺伝子を作成し、T7プロモーターを使ってこの遺伝子に由来するキメラmRNAを調製した。その際、(1)DbTEの有無、(2)5′capの有無、(3)3′poly(A)鎖の有無、とmRNAの翻訳効率との関係を比較するため、それらの要素を組み合わせた都合、8種類のmRNAを調製した。次いでこれらのmRNAを小麦胚芽由来のin vitro翻訳系に加え、各々のmRNAの相対翻訳効率を求めたところ、(1)DbTEは小麦胚芽由来のin vitro翻訳系でも翻訳エンハンサーとして機能するが、(2)このエンハンサー機能には5′capや3′poly(A)鎖の有無は影響を与えず、また、(3)DbTE配列、5′cap構造、3′poly(A)鎖、はそれぞれ単独でもmRNAの翻訳効率を上昇させるが、それらをどのように組み合わせても、生じる効果は個々の効果の単純な積算となる、という諸点が明らかとなった。これらの知見は、DbTEの作用機構が「mRNAの上でIRES (internal ribosome entry site)としてはたらき、5′capを経由しない翻訳開始反応を誘導している」といるモデルでも、「5′cap構造と3′poly(A)鎖との間の相互作用を触媒し、両者の働きに依存した翻訳開始反応を促進している」というモデルでも、ともにうまく説明できないことを示している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Y.Yamamoto, Y.Kondo, A.Kato, H.Tsuji, J.Obokata: "Light responsive elements of tobacco PSI-D gene are located both upstream and within the transcribed region." The Plant Journal. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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