研究課題/領域番号 |
08680736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菊池 淑子 (菊地 淑子) 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00138124)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 細胞周期M期移行 / ユビキチンリガーゼ / cdc20 / 熱ショック応答 / ストレス応答 / 出芽酵母 / G21M停止 / ユビキチン・ライゲ-ス / 復帰変異 |
研究概要 |
出芽酵母ユビキチンライゲ-スをコードするTOM1温度感受性変異株は高温下で細胞周期M期への移行欠損の他、mRNAの核外輸送、核小体やスピンドルの形態異常が観察された。さらにSTRE-エレメント依存的ストレス応答に欠損があることが分かった。tom1変異株が、制限温度35℃で増殖できるようになった為復帰変異株tmrを単離し7相補群に分類した。cyr1(アデニレートシクラーゼ)、sch9(Aキナーゼ類似キナーゼ)、mot1(転写リプレッサー)、msi3(熱ショック蛋白)、cdc55(フォスファターゼ2A調節サブユニット)、zuo1(Z-DNA,tRNA結合蛋白)、kre6(グルカン合成)を同定した。また、PDE2(フォスフォジエステラーゼ)がマルチコピーサプレッサーとなることからRAS-cAMP経路の活性を下げることによってtom1変異を抑圧できることが分かった。このことはSTRE-エレメント依存的ストレス応答がRAS-cAMP経路の活性を下げると活性化することから説明される。cdc55とzuo1はcdc20の復帰変異としても単離され、cdc20tom1 2重変異株が30度で増殖できないことから、Tom1蛋白とM期で必要なAPCユビキチンライゲ-スとの遺伝的関連が示唆された。また、Tom1蛋白と直接相互作用する蛋白を検索するため、Two-hybrid法を行い、単離された遺伝子について性格ずけを行った。ユビキチンライゲ-ス領域にはユビキチンや、ユビキチン様ドメインを持つRad23が単離された。また、蛋白分解複合体であるプロテアソームの調節サブユニット因子も2種単離された。蛋白分解の標識であるユビキチン化経路と分解装置とが直接相互作用するケースを示唆している。
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