• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

大腸菌定常期特異的シグマ因子の発現/活性制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08680738
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 分子生物学
研究機関名古屋大学

研究代表者

上口 智治  名古屋大学, 農学部, 助手 (20232738)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードシグマ因子 / DNA結合タンパク質 / 栄養飢餓ストレス / ストレス応答 / シグナル伝達 / H-NS
研究概要

I.定常期特異的シグマ因子の発現制御機構の解析
1)δSの発現に関わる正の制御因子を検索する目的で、δSが脱抑制されるhns変異株中でもその発現が低下するような変異株を分離した。sirA(sigma S regulation)と名付けたこの変異株中では、δSの転写や翻訳効率には変化がないものの、産物が不安定化することでその発現量に異常が生じたものであることを明らかにした。変異のマッピングとクローン化により、sirA遺伝子をクローン化した。しかしhns変異を含まない野生型大腸菌にsirA変異を導入したところ、δSの発現には顕著な異常は観察されず、δS発現におけるsirA変異の影響はhns変異株という特殊な遺伝子型に限って現れる現象であると結論できる。ところでsirAの欠失変異を新たに構築したところ、その変異株はrich medium sensitivityと細胞の異常な伸長という表現型を示した。このことはSirAは本来細胞分裂に関係する機能を持つ蛋白質であることを示唆する。
2)エネルギー代謝における中間産物であるアセチルリン酸がδSの発現調節において負の制御因子であることを示唆するデータを得た。δS発現の負の制御因子として、最近二成分制御系のレギュレーターであるRssBが同定されている。アセチルリン酸は他のレギュレーター蛋白質をリン酸化しうる低分子であることを考慮すると、アセチルリン酸がRssBの制御因子として機能する可能性が考えられ、現在解析中である。
II.グローバルリプレッサーH-NSの機能ドメインの解析
グローバルな転写抑制因子であるH-NSの作用メカニズム解明のため、変異解析による機能ドメインの解析を行った。H-NS制御下にあるプロモーターの転写を指標として多数のhns変異株を取得し、遺伝学的・生化学的解析を行い、H-NSのN末端・中央部・C末端領域に転写抑制・オリゴマー化・DNA結合ドメインがそれぞれ局在することを立証した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Suzuki T,Ueguchi C & Mizuno T: "H-NS regulates DnpF expression through micF antisense RNA in Escherichia coli" J.Bacteriol.178. 3650-3653 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Shiozawa T,Ueguchi C & Mizuno T: "The rpoD gene functions as a multicopy suppressor for wertations in the chaperones,CbpA DnaJ and Drak,in Escherichia coli" FEMS Microbiol,Lett.138. 245-250 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ueguchi C,Suzuki T,Yoshida T,Tanaka K,& Mizuno T.: "Systematic mutational analysis revealing the functional domain organization of Escheniclins coli nucleoid preteiw H-NS" J.Mol.Biol.263. 149-162 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ueguchi C & Mizuno T: "Methods in Enzymology vol.274 (Eds.S.Adhya)" Academic Press, 566 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi