• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

サイトカイン受容体の情報伝達機構とその標的遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08680774
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 細胞生物学
研究機関久留米大学

研究代表者

吉村 昭彦  久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)

研究分担者 大坪 素秋  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10211799)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードサイトカイン / JAK / SATA / チロシンキナーゼ / 転写因子 / SH2ドメイン / りん酸化 / 情報伝達
研究概要

酵母two-hybrid系を利用してJAK2のキナーゼドメインと直接結合しうる分子をスクリーニングした。その結果新規遺伝子JAB(JAK-binding protcin)をクローニングした。JABは構造的にCIS(cytokine-inducible SH2 protein)に類似した分子であり、293T細胞を用いた実現ではJAK1,2,3およびTyk2どのJAK分子とも会合した。two-hybrid系ではCISはJAK2とは結合しなかった。またキナーゼドメインに変異を導入してキナーゼ活性をなくしたJAK2とは結合しなかったのでJABはSH2ドメインとJAK2の自己りん酸化部位を介して結合しているものと考えられた。次に293細胞においてJAK2を過剰発現させるとJAK2の自己りん酸化や基質であるSTATのりん酸化を検出できる。このときJABを共発現させるとJAK2の自己りん酸化やSTATのりん酸化が強力に抑えられることがわかった。ルシフェラーゼアッセイにおいてJABはSTAT3,STAT5の活性化を抑制した。またJABを安定に高発現させた繊維芽細胞はインターフェロンによる細胞増殖抑制効果にたいして耐性を示した。したがってJABはひろくJAK-STAT経路の負の調節因子と考えることができる。さらにデータベースの検索によってESTとして登録されているcDNAのなかにCIS,JABと構造的に類似する遺伝子が少なくとも3つ存在することが明かとなった(CIS2,3,4)。SH2ドメインは25-35%程度のアミノ酸が同一であり、他のSH2ドメインとは明かに異なったグループをつくる。さらにこのファミリーではC末端約40アミノ酸(CIS-homology motif ; CH motif)がよく保存されており機能的に重要と考えられる。このなかには保存されたチロシン残基が存在し、この領域がキナーゼのpseudesubstrateとして作用してキナーゼ活性を抑制するというモデルを考えている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoshimura,A,et al.: "Mouse oncostatin M:an immediate early response gene induced by multiple cytokines through the JAK/STAT5 pathway." EMBC Journal. 15. 1055-1063 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Matsumoto,A.,et al.: "CIS,a cytokine inducible SH2 protein,is a target of the JAK-STAT5 pathway and modulates STAT5 activation." Blood. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Iwatsuki,K,et al.: "STAT5 Activation Correlates with Erythropoietin Receptor-Mediated Erythroid Differentiation of an Erythroleukemia Cell Line" J.Biological chemistry. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 吉村 昭彦: "新たなJAKs/STAT5経路の標的遺伝子-CISとoncostatinM-" 最新医学. 51. 1758-1765 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi