研究課題/領域番号 |
08680799
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
山上 健次郎 上智大学, 理工学部, 教授 (50011474)
|
研究分担者 |
安増 茂樹 上智大学, 理工学部, 助手 (00222357)
井内 一郎 上智大学, 理工学部, 助教授 (10011694)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | メダカ / ゼブラフィッシュ / 孵化酵素 / 孵化腺細胞 / 細胞分化 / 細胞移動 / ポルスター / オルガナイザー |
研究概要 |
これまで、申請者らはメダカ孵化酵素cDNA由来のRNAプローブを用いたin situ hybridization法によって、後期原腸胚のボルスター領域において最初の孵化酵素遺伝子発現(すなわち孵化腺細胞分化)が開始され、その後腺細胞は頭部腹面を移動して咽頭壁に達することを認めた。又、ゼブラフィッシュでは腺細胞はポルスター領域から卵黄糞前縁部へ移動する。しかし両魚種に於て孵化腺前駆細胞がポルスター領域に移動し、分化するに至る過程は不明であり、又ポルスター領域以後異なった移動経路をとり分化する原因も不明である。本研究の目的と実績は次の2点である。 1、孵化腺前駆細胞がポルスター領域に至る過程を調べる為に、その起源として可能性の高いオルガナイザー領域の変換移植実験をメダカ胚で行った。予めビオチンで標識したオルガナイザー(胚楯)領域をホスト胚胚盤腹縁に移植し、二次胚を作らせると、正常胚と同様に孵化腺が分化し、正常に分泌活動を行う。アビジン-FITC染色により孵化腺細胞はドナー胚の胚楯(オルガナイザー)由来であることが判明した。このことから、メダカ胚においては胚楯(オルガナイザー)領域にあって最初に集中陥入した細胞が胚盤葉下層最前部で前方に移動し、ポルスターに至って初めて孵化酵素遺伝子の発現を開始することが明らかとなった。 2、異なった魚種におけるポルスター以後の移動経路の差異を調べる為、メダカ胚にゼブラフィッシュ胚盤域を移植する実験はまだ顕著な結果をもたらしていない。今後続行する予定である。
|