研究課題/領域番号 |
08680801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
永田 三郎 日本女子大学, 理学部, 教授 (00164434)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 神経ネットワーク / 形態形成 / 細胞接着分子 / Xenopus / アフリカツメガエル |
研究概要 |
コンタクチンは哺乳類ならびに鳥類の中枢神経系で発現が報告されている免疫グロブリンスーパーファミリー神経接着分子で、神経系の形態形成に重要な役割を果たすものと推測されている。本研究ではまず、アフリカツメガエルのコンタクチンの非対立遺伝子性の2つのアイソフォームのcDNAを単離するとともに、特異的な抗体作製した。成体におけるコンタクチンの発現パターンは他の動物と同様で、中枢神経系に特有である。in situハイブリダイゼーションならびに免疫染色によると、発生の過程でコンタクチンは神経胚から尾芽胚にかけての特定の神経細胞で発現を開始する。コタクチンならびにその情報伝達に関わると推測されているFynチロシンキナーゼのcDNAを改変して正常な、あるいは様々な変異体mRNAやアンチセンス発現ベクターをin vitroで合成し,2細胞期の片側の割球に注入することにより、神経形成におけるコンタクチンの役割を調べた。これらの実験の結果から、少なくとの一部の神経系の形成には、正常なコンタクチンの機能が不可欠であることが明らかとなった。 本研究により、生体内でのコンタクチンの機能の一端が明らかになったとともに、アフリカツメガエルのマイクロインジェクションの実験系が、神経形成の分子機構を解明する有力なモデルとなり得ることが示された。
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