研究課題/領域番号 |
08680826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
山田 仁三 東京医科大学, 医学部, 教授 (60009644)
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研究分担者 |
北村 泰子 東京医科大学, 医学部, 助手 (20096978)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 脊髄上行性線維 / 比較解剖 / 順行性軸策流法 / biotinylated dextran amine / ラット / サル / 順行性軸索流法 |
研究概要 |
研究の目的は、痛みには他の触覚、視覚、聴覚などと異なり、大脳皮質に一次中枢がない、という事実から生まれた。覚醒した人の大脳皮質を局所的に刺激してもその人は痛みを感じない。そこで、発痛メカニズム解析するためには、これまで知られている痛覚神経系をもっと詳細に知る必要がある。世界的にみても脊髄神経節の末梢枝や中枢枝は詳しく研究されているが、痛覚に関与すると思われる脊髄細胞の形態、とりわけ軸策の分布についての研究は体系的になされていない。痛みの情報が脊髄から脳幹を上行し、大脳皮質にどのように達するのかを追及しようと我々は考え、まずその基本となるのが比較解剖的伝導路を研究することである。本研究の課題の実現にむけて現在も研究中であるが、これまでの実績として、I;サルにおける脊髄結合腕傍核線維の経路と終止、II;サルにおける脊髄脳室系周囲線維を明らかにし、III;侵害刺激で誘発される電位の安定した記録がラットで得られるようになった。I,IIはラットと比較することによって、また人の細胞構築を参考にすれば、ヒトにもI,IIの線維系はあると考えられる。IIIから電気生理学的手法を用いて一つの神経細胞の軸策分布様式の解明をラットでついでサルで行っている。
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