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神経伝達物質放出機構の分子カスケード

研究課題

研究課題/領域番号 08680836
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関新潟大学

研究代表者

阿部 輝雄  新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50010103)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード伝達物質放出 / シナ-フィン / シナプス小胞
研究概要

伝達物質放出に直接関与すると考えられる蛋白質複合体成分間の相互作用、ならびに複合体構成成分のうち私達が最初に報告したシナ-フィンの機能を追究するため、複合体成分間の相互作用の解析、ラット脳における二つのisoformシナ-フィン1、2のmRNAの発現部位の同定等の実験を行い、以下のような結果を得た。
(1)ラット脳膜分画のTriton X-100抽出物をグリセロール密度勾配遠心にかけ、蛋白質複合体成分に対する抗体による免疫沈降後、イムノブロットによって沈降物を同定した。その結果、シナプトダクミン、シンタキシン、SNAP-25、VAMP、シナ-フィンはほとんどが7Sの粒子として存在すること、このほかにVAMPおよびシナ-フィンを含まない複合体が存在することなどが明らかになった。この様な複合体の不均一性は複合体の形成、解消過程にいくつかの中間段階があることを示唆しており、その動態がいかにして制御されるかが今後解明すべき重要な課題である。
(2)組み換シナ-フィンは内在性のシナ-フィンを置換してシンタキシン等を含む7S粒子を形成できる。この複合体の性質を検討中である。
(2)シナ-フィン1、2に対するmRNAは脳にほとんど限られており、精巣等にわずかに発現している。また、両者の脳内分布は小脳、視床、嗅球、大脳皮質等において有意に異なる。したがって両蛋白質は異なった生理的意味を有するものと予想される。 現在、isoformのそれぞれに特異的な単クローン抗体を用いて免疫組織化学により両isoformの分布を調べている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toru Ishizuka: "Characterization of Synaphins associated with the docking/fusion complex in presynaptic terminals." Neuroscience Research. suppl.20. S35- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 石塚徹: "伝達物質放出の融合複合体構成成分シナ-フィン" 神経化学. 35. 516-517 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部輝雄: "伝達物質放出とカルシウム" 細胞工学. 16. 48-54 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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