研究課題/領域番号 |
08680849
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
永田 豊 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (70084499)
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研究分担者 |
安藤 正人 愛知学泉大学, 解剖生理学研究室, 助教授 (40097720)
山内 理充 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (30278303)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 上頚部交感神経節(SCG) / カルパコール(Carb) / スーパーオキシド・ジスムターゼ(SOD) / 一酸化窒素(NO) / チトクローム C オキシダーゼ(CO) / 一酸化窒素合成酵素(NOS) / 節後神経切断(nxotomy) |
研究概要 |
生体から摘出後も適当な環境下でシナプス伝達機能を保持する白鼠上頚部交感神経節(SCG)を好気的条件でインキュベートしながら、コリン作動性アゴニストのカルバコール(Carb)を作用させ刺激した後、SCG内で発生する活性酸素基消去に関与する酵素群の活性を調べた。 (1)活性酸素基(O_2^-)消去に働くスーパーオキシド・ジスムターゼ(SOD)活性は、Carb刺激30分後にSCG内で著明(約65%)に増大したが、細胞内情報伝達分子として働く一酸化窒素(NO)合成酵素(NOS)阻害剤(L-NMMA)添加で抑制された。 (2)SODにより生成されたH_2O_2を処理し無毒化するグルタチオン過酸化酵素(GSHPx)は、Carb添加後30分でSCG内で明瞭(約25%)に増加したが、この変化はやはりNOS阻害剤で元のレベルに回復した。 (3)好気的エネルギー産生系電子伝達鎖上の複合酵素IV(チトクローム C オキシダーゼ;CO)活性は、Carb添加刺激後SCG内で急激に低下し、10分後には最初の値の70%に達したが、この減少はNOS阻害剤添加により回復した。 (4)Carb刺激によるSCG内のSOD、GSHPx活性値の増大とCO活性の低下は、節後神経切断(axotomy)1週間後でニューロンが変性・脱落したSCGでは消失したことから、グリアではなくニューロンが反応していることが明らかとなった。 以上の実験成績は、NOS阻害剤がCarb刺激効果を抑制することから、SCG内でシナプス伝達に伴う活性酸素基を処理して細胞保護作用機構に、NO分子が細胞内情報伝達系として働いている可能性が強く示唆された。
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