研究課題/領域番号 |
08680851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
松井 隆司 産業医科大学, 医学部, 助教授 (10140906)
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研究分担者 |
東中川 徹 三菱化学生命科学研究所, 先端研究部門, 部長
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 核内レセプター / RORα / RAR / 転写制御 / プルキンエ細胞 / 生後発達 |
研究概要 |
小脳プルキンエ細胞の生後発達におけるRORαの機能を明らかにする目的で、 1.(松井担当)プルキンエ細胞特異的な遺伝子(プルキンエ細胞タンパクPcp-2,PEP19およびイノシトール三リン酸受容体遺伝子)のプロモーターを含むDNAをPCR法で単離し、その転写へ及ぼすRORαの影響を解析した。その結果、Pcp-2遺伝子の転写がRORαにより活性化されるばかりでなく、興味あることに、RORαとRARとの相互作用によりさらに相乗的に活性化された。プルキンエ細胞の発達異常を起こすstaggererマウスでRORα遺伝子の部分欠失を示した最近の報告と合わせ、Pcp-2遺伝子がRORαの標的遺伝子であると考えられ、又、その転写制御にレチノイン酸シグナルの伝達経路を介した核内レセプター間のcross-talk機構が関与していることが示唆された(投稿中)。 2.(松井担当)一方、特異的アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いたRORα機能の解析の予備実験として、幾つかのオリゴヌクレオチドをP19細胞へ導入したが、RORαの発現の顕著な抑制が観察されず、現在有効なオリゴヌクレオチドを探索中である。 3.(東中川担当)他方、knock-inマウスを作製するため、プルキンエ細胞特異的な発現を規定する領域が同定されていたPcp-2遺伝子プロモーターを用いてRORα発現ベクターを構築し、ES細胞へ導入する実験を進めていた。しかし、上述したように、Pcp-2遺伝子がRORα-の標的遺伝子であることが明らかになったので、現在、RORα遺伝子自身のプロモーターを用いるための解析を進めている。
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