研究課題/領域番号 |
08680863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
鶴尾 吉宏 徳島大学, 医学部・解剖学第一講座, 助教授 (90207449)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 5α-リダクターゼ / オリゴデンドロサイト / 神経ステロイド / 免疫組織化学 / ラット / 脳 |
研究概要 |
5α-リダクターゼは3位にケト基、4-5位間に二重結合を持ったステロイドの5α位を還元する酵素であり、二つのisozymeが存在する。至適pHがアルカリ性で脳を含めた全身に広く分布する1型酵素と、至適pHが酸性で男性生殖器に優位に分布する2型酵素の各々に対する抗体を作成した。脳、前立腺および精嚢を使って、この抗体が2.9kDaの蛋白を認識することをウエスタンブロットで確認し、抗体作成時に用いた抗原と特異的に反応することを免疫組織化学的に示した。この抗体を用いて、これまで不明であった脳内における5α-リダクターゼ含有細胞の局在を明らかにした。成熟ラット(10週-20週)では、陽性細胞は灰白質の部分にも見られたが、白質部分に優位に分布していた。免疫反応性は加齢とともに減弱する傾向を示した。陽性細胞は一般に突起が少なく、しかも繊細であり、細胞の形態は卵円形または紡錘形で、長径が10μm前後の小型のものがほとんどあった。脳梁では、interfascicular oligodendrocyteに陽性反応が存在すること、脳幹部の錐体路では、陽性細胞は前後軸方向の神経線維束の部分のみ存在し、両側にある左右方向の神経線維束の部分へ突起を伸ばすことなどを確認した。生後早期(1週-2週)では、側脳室の外側部から脳梁との間にかけて存在する脳室下層に多数の5α-リダクターゼ陽性細胞が分布し、それらが分裂・増殖していることを確認した。脳以外では、5α-リダクターゼが下垂体ではLH/FSH細胞に、前立腺では上皮細胞と平滑筋に存在し、免疫反応が去勢により下垂体では増強し前立腺では減弱することを、光顕ならびに電顕的に明らかにした。
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