研究課題/領域番号 |
08680882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
酒井 哲郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (40153845)
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研究分担者 |
佐藤 勝重 東京医科歯科大学, 医学部, 助手
佐藤 容子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70251501)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 膜電位感受性色素 / カーボシアニン系色素 / dil / 鶏胚 / 神経投射 / 脳幹 / 三叉神経 / 三叉神経脊髄路核 |
研究概要 |
膜電位感受性色素をもちいた神経活動の光学的計測法とカーボシアニン系蛍光色素によるニューロン標識法を用いて発生初期胚脳幹における脳神経の投射パターンの解析をおこない、次のような成果が得られた。 1)カーボシアニン系蛍光色素によるニューロン標識:ふ卵6〜8日の鶏胚を用いて、脳幹一三叉神経インタクト標本を作製し、ホルマリン固定したのち、蛍光色素プローブdilの結晶を三叉神経節、またはそこから末梢へ延びる三叉神経の分枝(N.ophthalmics,N.mandibularis,N.maxillaris)に埋め込んだ、数日後、スライス標本を作製して蛍光顕微鏡で検鏡した。この方法により、三叉神経の神経線維を蛍光色素で標識し、その走行を観察を写真に記録する事が可能となった。この標識法を用いて、三叉神経ニューロンの脳幹内における投射パターンの解析をおこなった。 2)ニューロンの走行・投射パターン:ふ卵6〜8日の鶏胚脳幹において、神経根の部分から脳幹内に入った三叉神経ニューロンは、主に、脳幹の尾側方向へ向かって走行し、脊髄のレベル近くまで下降いくことが明らかになった。 これらの形態学的所見と、膜電位感受性色素をもちいた神経活動の光学的計測法による機能的マッピングから、この尾側方向に延びたニューロン群は三叉神経脊髄路に対応しており、かつのこ部位から興奮性シナプス後電位が観測されることから、「三叉神経脊髄路核」に対応した知覚性の神経核に対応する領域であるこが明らかとなった。 これらの成果をもとに、脳幹内におけるシナプス形成や、他の脳神経との関連の問題について、現在、さらにより詳細な解析を進めている。
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