研究課題/領域番号 |
08680883
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
杉原 泉 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (60187656)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 上丘 / 小脳 / ラット / 多電極 / 単一軸索再構築 / ビオチン化デキストランアミン / 解剖学 / 下オリーブ核 / 多チャンネル / ユニット / 登上線維 / 軸索側枝 / 金魚 / 有毛細胞 / 支持細胞 |
研究概要 |
二次元的な網膜地図を持つ上丘の空間的・時間的活動の解析のため、多数の神経細胞の活動(ユニット)を同時に連続的に記録する、多チャンネルディジタル信号記録装置を開発した。装置は、ディジタルIC等を用いた手製電気回路とジョンピュータ-からなり、性能としては、無制限の入力チャンネル数の拡張が可能で、データ取り込み時間に制約はなく、ハードディスクが一杯になるまで、連続取り込み、あるいはトリガー信号に同期させての一定期間の反復取り込みができる。取り込み速度は256チャンネルの場合5kHzの時間分解で連続的にコンピューターに取り込むことができる。 上丘の二次元的な網膜地図の各部分での入出力を解明する目的で、ビオチン化デキストランアミンを用いたトレーシングによる単一神経軸索の三次元的再構築法を完成させた。上丘に応用する前に、ラット小脳の入力線維での実験を通してこの方法を確立しようとした。下オリーブ核ニューロンと、外側網様核ニューロンからの小脳皮質投射軸索の側枝による小脳核投射が高頻度にあることを見いだした。これらの単一線維の小脳皮質・小脳核における枝分かれと投射形態を明らかにした。また、延髄吻側の傍正中部の網様体からの小脳皮質にはほとんど行かない小脳核への選択的投射を発見した。この小脳での研究の家庭で、ゼラチン包埋法・反応方法・切片反応容器の仕様の改良を行い、トレーシング実験法の確立を図ることができた。上丘の入出力との関係で、上丘からの入力を受けるとされる尾側の腹内側の内側下オリーブ副核のニューロンは、小脳虫部のVI・VII葉に投射することをラットで見いだした。
|