研究課題/領域番号 |
08680924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
堀川 順正 (堀川 順生) 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (50114781)
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研究分担者 |
細川 浩 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (80181501)
谷口 郁雄 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60014255)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 聴覚皮質う / 光学的計測 / 神経活動の時空間パターン / 純音 / 周波数変調音 / 2音刺激 / 神経集団ダイナミクス / 周波数コラム間相互作用 / 聴覚皮質 |
研究概要 |
本研究では、音の識別に関する脳内機構の解明を目指して、純音のように周波数が定常な音および周波数変調(FM)音や周波数がステップ状に変化する(SF)音のように時間的に周波数が変化する音に対する聴覚皮質活動を光学的計測法を用いて計測し、聴覚皮質における音の表示様式を時間的空間的に解析した。また、経時的に与える2音による刺激と抑制性伝達物質の拮抗阻害剤を皮質に投与する方法を用いて、皮質ニューロン間の興奮性および抑制性相互作用について調べ、聴覚皮質における時間的空間的な抑制作用が音のマスキング現象にどのように関わるかを解析した。動物はネンブタール麻酔したモルモットを用いた。モルモットの一次聴覚皮質では、時間的に周波数が変動する音や複数の周波数成分をもつ音は、周波数局在構造の中のニューロン集団の時間的空間的な伝播活動パターンとして表示されることが明らかになった。この伝播活動パターンの形成には、一次聴覚皮質で見られる周波数局在機構の中野周波数バンド間および周波数バンド内での興奮性および抑制性の相互作用が関係することが示唆された。これらの結果は、知覚認識の神経機構として、神経の集団としての時間的空間的パターンが、情報の特徴抽出を担っている可能性を示している。これらの結果をもとにして二次元の神経回路モデルを作成した。
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