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アンティーク楽器音に含まれる可聴域をこえる高周波の感性効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710026
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 美学(含芸術諸学)
研究機関(財)国際科学振興財団

研究代表者

八木 玲子  国際科学振興財団, 研究開発部, 研究員 (80281591)

研究分担者 大橋 力  千葉工業大学, 情報工学科, 教授 (90015652)
河合 徳枝  国際科学振興財団, 研究開発部, 研究員 (50261128)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアンティーク楽器 / アンティーク・オルゴール / 古楽器 / 超広帯域録音 / FFT / 高周波
研究概要

貴重なアンティーク・オルゴールを多数,所蔵している那須オルゴール美術館の全面的な協力をえて,代表的なアンティーク・オルゴール音の超広帯域デジタル録音をおこなった.録音した音資料について,高速フーリエ解析(FFT)をおこなって周波数パワースペクトルを検討した.その結果,人間の可聴域上限(20kHz)を大幅にうわまわり100kHzにおよぶ豊富な高周波成分が含まれていることを見いだした.オルゴールの構造,材質などによって,その周波数パワースペクトル分布にちがいがあることも明らかになった.また,それらの高周波成分は非定常性のたかいゆらぎ構造を有している可能性があることが見いだされた.
つぎに,代表的な古楽器のひとつであるチェンバロと,リュート属の7種類の楽器(ルネサンス・リュート,テオルボ,キタロ-ネ,ルネサンス・ギタ-,バロック・ギタ-,オルファリオン,ビヒュエラ)の超広帯域高精度録音物を入手し,その物理構造を高速フーリエ解析によって分析した.その結果,チェンバロには70kHzを上回る高周波成分が含まれていることが見いだされた.これは,ピアノ音の周波数が10kHzをこえることが希であることと比べると,顕著な違いといえる.リュート属の楽器にはいずれも40kHzをこえる高周波成分が含まれていることがわかった.なかでも,反響音が豊かなバロック・ギタ-,金属弦を用いたオルファリオンに豊富な高周波成分が含まれていることが見いだされた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 仁科エミ、八木玲子、ほか: "鉄道および関連施設における環境音の周波数パワースペクトル分布の検討" 日本建築学会1996年度大会学術講演梗概集. 1-2 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 仁科エミ、八木玲子、ほか: "異文化圏に属する声楽の非知覚構造の比較-民族楽器音の非知覚構造の研究・その4-" 日本音響学会平成9年度春季学術講演会講演論文集. 655-656 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八木玲子、河合徳枝、ほか: "アンティーク楽器音における可聴域をこえる高周波成分について-民族楽器音の非知覚構造の研究・その3-" 日本音響学会平成9年度春季学術講演会講演論文集. 653-654 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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