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大脳における時系列情報の処理:鳥類の歌システムをモデルとした研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710037
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関千葉大学

研究代表者

岡ノ谷 一夫  千葉大学, 文学部, 助教授 (30211121)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード鳥の歌 / 時系列情報 / オペラント条件づけ / 大脳神経核 / LMAN / ジュウシマツ / 鳴禽類 / 電気生理学
研究概要

鳴禽類の大脳の神経核lMANには、自分の歌を順再生すると特異的に反応するが、その歌を逆再生すると反応しないニューロンが同定されている。しかし、これに対応する行動学的なデータは得られていない。われわれは、ジュウシマツを被験体として、歌の時系列を操作した刺激を用いて、条件づけによるこれら音声の弁別過程を測定した。
オスのジュウシマツ8羽を2群に分け、一方の群の鳥は自己が産出した歌と(F)それを逆再生したもの(R)との弁別を、他方の群の鳥は、他個体が産出した歌とそれを逆再生したものの弁別をさせた。また、これらのオスと同じケージで飼育されたメスのジュウシマツ4羽も実験に用いた。弁別率が基準に達した後、歌を要素ごとに区切り、ひとつひとつの要素の方向は変えずにその順番のみ逆転させたもの(Order Reverse ; OR)と、歌を要素ごとに区切り、全体の順番は変えずに、ひとつひとつの要素の方向のみ逆転させたもの(Local Reverse ; LR)とをプローブ刺激として、FとRお弁別中に提示した。
その結果、1)自分の歌を逆再生したもののオペラント弁別のほうが、他個体の歌を逆再生したものよりも短時間で完了する。2)歌の正逆弁別ではジュウシマツはFとLRとを混同する、つまり、局所的な手掛かりに、より多く依存している、3)一般に、メスのほうがオスより歌の時間方向のオペラント弁別に時間がかかることがわかった。これらのデータは、電気生理学的に測定したlMANの神経細胞の反応特性と類似する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡ノ谷一夫・本田恵理: "鳥類における種特異的音声の時系列処理" 日本音響学会聴覚研究会資料. H-96-81. 1-6 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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