• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自律系及び視覚系の定位反応と処理資源配分との関係についての実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710042
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関信州大学

研究代表者

今井 章  信州大学, 人文学部, 助教授 (80211754)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード定位反応 / 処理資源配分 / 皮膚電気反応 / 凝視時間 / プローブ反応時間 / 刺激情報価
研究概要

本研究では、定位反応の指標として、自律系成分である皮膚電気反応と視覚系成分である刺激への定位の持続時間(凝視時間)とを取得すると共に、処理資源配分の指標であるプローブに対する反応時間も同時に測定し、定位反応と処理資源配分との関係を探ろうとした。本研究では、以下の手順で目的を達成しようとした.
これまでの研究では、生体にとって意味づけのなされている有意な刺激に対しては“選択的定位反応"が、また、有意刺激と異なるモダリティで提示される非有意刺激に対しては“警戒的定位反応"が出現すること、さらに、定位反応は処理資源配分と関連して誘発されることが示唆されている(今井,1992;Siddle,1991)。このことから、警戒的定位反応が出現する際の非有意刺激に対しては,より多くの処理資源が配分されていると予測される.そこで本研究では、プローブと共に提示される視覚刺激を有意刺激、共に提示されない刺激を非有意刺激とし、定位反応と処理資源配分との関係を刺激情報価の観点から検討した.刺激情報価は、S1-S2強化スケジュールによって操作し3群(0%,100%,および50%強化群)を構成した。その結果.凝視時間は刺激の反復提示に伴う慣れを示し、刺激情報価が最大であった50%強化群でもっとも持続時間は長かったが、統計的な確証は得られなかった.また皮膚電気反応も、プローブと共に提示された刺激およびプローブに対して増大していたが、同様に統計的有意差は認められなかった.また、プローブに対する反応時間は、プローブが刺激と共に提示されると、刺激の反復提示初期ではより遅く後期ではより速化した.一方、プローブが刺激間間隔中に提示されると、反復提示に伴う反応時間の減少はより緩やかであった.この結果は、刺激の反復提示初期にはより多くの処理資源が配分されるが、後期には配分量が少なくなるという仮説(Siddle,1991)を支持するものと解釈された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 今井章: "刺激情報価が皮膚電気性及び視覚性の定位反応と処理資源配分に及ぼす効果(3)" 人文科学論集<人間情報学科編>(信州大学人文学部). 31. 89-99 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi