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潜在化した偏見・ステレオタイプ的態度に関する認知社会心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710087
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関信州大学

研究代表者

潮村 公弘  信州大学, 人文学部, 助教授 (20250649)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードサブリミナル / プライミング / 偏見 / ステレオタイプ / 自動的過程 / 無意識 / 社会的認知 / 社会心理学
研究概要

潜在化した偏見・ステレオタイプ的態度をプライミング効果の文脈から検討した。具体的には、先行する刺激語の処理が、後続する印象評定課題に及ぼす影響について検討した。主な研究目的は、第1に、潜在化した態度を明確な意識的コントロールが介在しないレベルで測定すること。第2に、先行刺激の処理過程における意識的処理の深さを操作し、その影響について検討することである。実験条件は3条件からなり、偏見関連語が呈示されない統制条件、閾値下で偏見関連語が呈示される条件、閾値上で呈示される偏見関連語がポジティブな意味の語か、ネガティブな意味の語かを判定する実験条件である。
まず、潜在化した態度を測定するために、3番目の実験条件における反応時間について検討した。実験計画は、ターゲット語(偏見関連語,無関連ネガティブ語、無関連ポジティブ語)、SOA(250msec、1800msec)、プライム語(偏見関連プライム、中立プライム)、被験者の偏見レベル(高偏見、低偏見)の4要因混合モデルであった(最後の要因のみ被験者間要因)。分散分析の結果、偏見関連語は他の2水準よりも反応時間が長く、偏見関連語に対する反応の抑制が見られた。またプライム語要因の効果は、3種類のターゲット語のうちで偏見関連語においてのみ見い出され、プライム語が偏見関連プライム条件の方が中立プライム条件に比べて反応時間が短く、偏見関連語のプライミング効果が確認された。さらに、被験者の偏見レベル要因は、SOA要因との交互作用効果を示し、低偏見群では、SOAが長い条件の方が短い条件に比べて反応時間が長く、抑制プロセスが生起していることが見出された。ただし、先行する刺激語の処理が印象評定課題に及ぼす影響については、現段階では、印象評定項目全体としては一貫性のある明瞭な結果を見出せていない。今後、さらに情報を集約化した解析を進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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