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相談による意思決定過程の分析-外的情報の探索過程からの検討

研究課題

研究課題/領域番号 08710092
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関大阪教育大学

研究代表者

秋山 学  大阪教育大学, 教育学部, 助手 (10252743)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード意思決定 / コラポレーション / 情報探索 / 選択行動 / 選択モニタリング法 / 消費者行動
研究概要

本研究では,2者による相談に基づく協調的意思決定過程を意思決定に至る情報探索過程として捉え,情報モニタリング法を用いて検討される情報の推移を検討することから個人での情報探索行動と2者による協調的な情報探索行動の差異を検討した.今年度は協調的な意思決定過程において,意思決定を行う課題の特徴や,情報探索環境が及ぼす影響を検討した.決定課題の特性としては課題の情報量の多寡がもたらす影響を取り上げ,決定課題(パッケージ旅行の選択)の選択肢数および属性数の増減が協調的な情報探索行動に及ぼす影響を検討した.結果としては,選択肢・属性数の増減に関わらず,相談による意思決定は情報検索に時間をかけ,より多くの情報を検討していた.しかし,同一情報を再度検討する行動の出現比率では,選択肢・属性数が少数の場合でのみ,相談による意思決定が個人による場合より再検討行動の出現比率が高い傾向が示された.また,検討された情報の多様性においては、選択肢・属性数の増減に関わらず,相談による意思決定では個人の場合に比べ,より多くの属性から選択肢を検討していることが明らかになるとともに,意思決定過程の初期段階にいては,同一の属性で異なる選択肢を検討する頻度が高くなる傾向が伺える.この結果は,相談による意思決定では個人での場合と比べ,多様な情報を効率的に検討していることを示唆するとともに,各属性に許容水準を設定し,それに見合う選択肢を拾い上げるという決定方略を使用していたことを示唆するものである.これらの結果は,相談における意思決定過程では,メンバーそれぞれが選択候補を相手に呈示しあい,これらの選択肢間での比較を繰り返すという過程とは異なる意思決定過程も存在することを示唆している.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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