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セルフ・コントロールに影響する強化歴と結果予期の方向性

研究課題

研究課題/領域番号 08710094
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関奈良教育大学

研究代表者

大河内 弘子 (杉若 弘子)  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90257171)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード調整型セルフ・コントロール / 改良型セルフ・コントロール / Redressive-Reformative Self-Control Scale / 状況要因 / 結果予期
研究概要

本年度の研究では、調整型セルフ・コントロール(調整型SC)と改良型セルフ・コントロール(改良型SC)を実行する際に各個人が示す結果予期の方向性について検討した。調整型SCとは、短期的な状況で発生したストレス事態に対処し、情動的・認知的な妨害要因の影響を低減するためのコントロールである。一方、改良型SCは、自発的な問題設定をもとに、目標志向的な行動が実行された結果、比較的長期にわたり、基準値以上の水準で標的行動を維持するためのものである。被験者は、大学生579名(男子306名、女子271名、記載なし2名;平均年齢19.5歳)であった。Redressive-Reformative Self-Control Scale(杉若,1995)によって、日常場面における調整型SCと改良型SCの実行状況を測定し、被験者の群分けを行った。状況の困難度(2水準)と行動結果の明確さ(2水準)を要因とする4つの状況を設定し、各状況における2つのセルフ・コントロールの実行度と結果予期の方向性を測定した。状況要因の背景場面は、試験の準備期間であった。結果予期の方向性は、各状況で、成功時の報酬あるいは失敗時のダメ-ジのそれぞれをどの程度イメージするかを評定させることによって測定した。結果は以下の通りである。(1)状況の困難度が低い、あるいは行動結果が明確な状況で、成功時の報酬を期待する度合いが強い。(2)状況の困難度が高いほどダメ-ジへの懸念が強い。さらに、改良型SCの得点が低い群の方が、より積極的に失敗時のダメ-ジを想定していない。(3)上記(1)と(2)の結果は、それぞれ調整型SC、改良型SCの実行度得点と対応する。これらの結果から、成功時の報酬に対する期待は調整型SCと、失敗時のダメ-ジの対する懸念は改良型SCと関連することが示唆される。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 杉若弘子: "質問紙法によるセルフ・コントロールの評価" 奈良教育大学紀要. 45(1). 165-176 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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