研究課題/領域番号 |
08710154
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
徳永 勇 吉備国際大学, 社会学部・国際社会学科, 助教授 (60207553)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 高齢者福祉 / 中山間地域 / 行政福祉サービス / 共同体的扶助 |
研究概要 |
本研究では、岡山県の東北端に位置する中山間地域である、東粟倉村・西粟倉村において、在高齢者世帯を対象に質問紙調査を実施した。データ数が膨大であるため、まだ処理中の段階であるが、これまで得られた主な知見は以下の通りである。 両村ともに、ホームヘルプ、デイサービス等の利用度が極めて高いが、それは、都市部の行政福祉と異なった、(村落共同体の一員としての行政職員が行う)共同体的な公助である。そうした行政サービスを、主として阪神間の都市に他出した家族・親族や近隣の人々が補うようなかたちで、両村の高齢者福祉は成立している。あえて、両村の違いを明示すれば、典型的な農業集落がより多く維持されている東粟倉村における高齢者福祉が、他出家族・親族、近隣を中心にした共同体的な相互扶助を中心にして成り立っている(行政サービス補完型)のに対し、より産業構造の高度化が進行している西粟倉村のそれは、公的な行政サービスが中心になっている(家族・親族、近隣補完型)。しかし、同じ村内でも、典型的な農業集落と混住化地域を比較すれば、前者の在高齢者世帯での、行政サービス利用度は低く、高齢者扶助の多くが、家族・親族、近隣内での、共同体的な絆によってとりもたれている。俸給生活者の多い集落においては、ホームヘルプサービスを受ける世帯がより多く、都市的な行政サービスの供給が行われている。 なお、詳細な分析結果は、平成9年8月末日までに報告書の体裁でもって公表したい。
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