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90年代ドイツにおける学校管理運営に関する研究-企業経営戦略の導入過程-

研究課題

研究課題/領域番号 08710180
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関嵯峨美術短期大学

研究代表者

南部 初世  嵯峨美術短期大学, 美術学科, 講師 (40263058)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードドイツ / 学校管理運営 / 効率性 / 経済性 / 自律性 / 市場原理の導入 / 参加
研究概要

現在ドイツにおいて多様な教育改革が行われているが、ノルトライン・ヴェストファーレン州をはじめとするいくつかの州では、「効率性」の観点に基づく学校制度全体の再検討が試みられている。ノルトライン・ヴェストファーレン州における改革のキーワードは「経済性」であり、教育制度への市場原理の導入を意図している。これは、現在欧米各国で進行しつつある教育改革と同じ方向性であるが、ドイツにおける改革での重要なファクターは、教育における「質的危機」ではなく、「政治的合法性の欠如」となっており、教育政策上の、そして個々の学校内部の争いをなくすことがその主要な目的である点で、他国とは異なる様相を呈している。こうした市場原理の導入は、80年代以降、価値志向が多元化したことによって、行政システムの対応能力に過重な負担が与えられてきたことに対する救済策としてとらえられている。ノルトライン・ヴェストファーレン州における改革案は、文字通りの国家財政面におけるコストダウンを意図しているだけではなく、組織における「経済性」をも重視したものであり、価値観の多元化によって生じている現在の閉塞的状況を経営学的観点から打開しようとする試みであるといえる。さらに、そこにおいては教育学的観点も生かされており、学校内での意思決定に基盤を置きながら、市町村と連携しつつ、地域に根づいた独自のプロフィールを持つ学校づくりを意図している。こうした90年代における学校管理運営論は、60-70年代における個々の権利論から展開された論とは異なり、基本法第7条や各州の学校法などの法的問題や学校の市場競争と国家による統制などの経済的問題の他、経営学的、教育学的問題を内包しており、これらからの多面的アプローチを必要としている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 南部初世: "「ドイツにおける学校監督の再編成論の分析-ノルトライン・ヴェストファーレン州の事例を手がかりに-」" 『嵯峨美術短期大学紀要』. Vol.22. 9-17 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 南部初世: "「ドイツにおける学校の自律性論の現在」" 『関西教育学会紀要』. 第21号. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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