• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高校の総合制・単位制化と進路及び科目選択に関する日独比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710205
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関国立教育研究所

研究代表者

坂野 慎二  国立教育研究所, 教育経営研究部, 研究員 (30235163)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード単位制 / 総合学科 / ギムナジウム / 職業学校 / 大学入学資格
研究概要

本研究は、日本及びドイツの単位制高校の文献研究および調査研究を行い、以下の知見を得た。
1.組織編成について。ドイツの場合、後期中等教育がギムナジウム上級段階、専門上級学校及び職業教育諸学校に分離しており、進路指導は前期中等教育段階が重要な役割を担っている。日本の場合、普通教育指向が強く、普通科、専門学科、総合学科のいずれに進学するにせよ、「高校」という枠組みで総括され、進路は強く意識されていない。
2.教育課程および単位制について。ギムナジウム上級段階(単位制)と日本の単位制高校(総合学科)を比較すれば、ドイツは、最低基準となる必修科目に加え、卒業まで中心科目を履修するよう規定されている。日本は卒業まで継続した科目必修を規定しておらず、カリキュラムの継続性に疑問が残る。
3.職業教育課程について。ドイツは実務訓練(実習)に多くの時間を充てているが、近年一般教育を重視し、高等教育機関進学への道を拡大している。これに対し、日本では、職業資格と高校教育機関との関連が、ようやく問題とされるに至ってきたに過ぎない。職業教育課程においては、職業資格とともに、大学進学機会を保障することがますます重要な課題となると考えられる。
4.総合制について。ドイツでは、大学入学資格と職業資格の両者を取得するために、選択科目が著しく制限されている。これに対し、日本では、従来よりも多様な科目選択を可能にするが、カリキュラムの系統性に欠け、生徒の嗜好による安易な選択を生む危険性がある。進路指導を強化し、カリキュラムの系統性の確保及び履修内容と進路の整合性を確保することが、今後ますます重要となる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 坂野慎二: "ドイツの後期中等教育改革" 月刊高校教育. 29・18. 124-131 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 坂野慎二: "ドイツのカリキュラム政策" 国立教育研究所研究集録. 33. 21-38 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 坂野慎二: "ドイツにおけるクロス・カリキュラム" 教職研修. 288. 88-91 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 菊地栄治: "高校教育改革の総合的研究" 多賀出版, 249 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 高階〓治: "実践クロスカリキュラム" 図書文化, 156 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi