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室町末・戦国期における地域社会の変動と民衆動向

研究課題

研究課題/領域番号 08710235
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関岐阜工業高等専門学校

研究代表者

山本 浩樹  岐阜工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (80240117)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード新見荘 / 荘家の一揆 / 「境目」地域 / 地下人一揆
研究概要

室町末期から戦国期の備中国およびその周辺地域を対象に、とくに民衆動向に焦点を当てて史料を分析し、当該地域における社会変動の特質について分析を試みた。基礎的作業としては、京都府立総合資料館・東京大学史料編纂所・広島大学文学部などへの史料調査を行い、未公刊史料の収集や既公刊史料の校訂を行った。また、収集した史料の読解などと並行して、パソコンを用いた地域史料データベースの入力作業を行い、「年未詳」などとされてきた史料の年代確定に役立てている(現在も継続中)。当該地域においては、戦国期に有力な戦国大名が出現することなく、史料上広範な領域が「境目」と呼ばれて、尼子氏や毛利氏など他国の大名による激しい争奪戦の対象となったが、一方では「地下人一揆」をはじめとする在地民衆の主体的な動きが顕著なものであったことも注目される。こうした動向について、一次史料の収集・読解を通じて、より精密な史実の復元が可能になった。そのなかで、とくに「地下人一揆」の中核として、また大名・国人領主の軍事力の基盤として、「庄官衆」とも呼ばれた地侍層の地域的連帯が果たした役割の重要性は特筆に値する。そこで、本研究における中心的課題としては、東寺領備中国新見荘などを素材に、室町期にさかのぼって、守護領国体制の動揺と「荘家の一揆」の段階、国人領主による請負代官制の段階、戦国争乱に本格的に巻き込まれていく段階と、歴史的な各段階における郷荘の沙汰人=地侍層の動向と、その階級的連帯のあり方、上級権力による掌握のあり方などについて具体的・詳細に検討し、大名領国境目地域における在地動向の特質解明をめざしている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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