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藩陽范氏の通史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710238
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 東洋史
研究機関東北大学

研究代表者

遠藤 隆俊  東北大学, 文学部, 助手 (00261561)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード藩陽范氏 / 欽定八旗通志 / 軍戸 / 進土 / 八旗人 / 蘇州范氏 / 通譜 / 土大夫
研究概要

明清時代における藩陽范氏の動向を、当該時代の政治や社会に位置づけることを目的として、まず彼らに関する族譜や文集の検索・調査を東京大学や京都大学において行った。ついで、『欽定八旗通志』を購入し、そこに記されている范氏関係の資料を蒐集し、さらに当該時代の基本資料たる実録・会典・档案から関連資料を抜き出して、分析を行った。その結果、范氏一族は明代においては辺境を守る「軍戸」の家柄であったが、明代中ば頃に科挙合格者(進土)を出して興隆し、さらに清代になると満州政権に参加して「八旗人」の家柄として隆盛を極めたことが明らかとなった。そしてその背景には単に彼らの努力や幸運のみならず、開発が進みつつあった中国東北地方の発展と、そこから生まれた清朝政府の保護が大きく彼らを左右したことを明らにした。さらに、清代になると彼ら藩陽の范氏は、義荘で有名な蘇州の范氏と同族であると主張し、結局それを、蘇州側に認めさせるという、「通譜」を行ったことを解明した。そしてその背景には、流動的な明清社会のあり方と、その中で何とか生きのびようとする人々、とりわけ知識人(土大夫)の努力や連帯感があったことを指摘した。以上の結果は3度の学会発表と2本の学術論文において公表し、あるいは現在進行中である。今後はこれを著書の形で公表したいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 遠藤 隆俊: "作為された系譜" 集刊東洋学. 75. 83-106 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 遠藤 隆俊: "下愚は移らず" 東北大学東洋史論集. 7(未定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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