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ドイツ農村の宗教改革運動の地域的性格に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710254
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関京都府立大学

研究代表者

渡邊 伸  京都府立大学, 文学部, 助教授 (70202413)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードドイツ史 / 宗教改革 / 農民戦争 / 社会史
研究概要

宗教改革が近代国民国家の理念が成立する契機となった過程、それを具体的にさまざまな運動の実態と相互作用、宗教政策の確立過程から解明するという課題に向けて、まず地域主義の実態について、農村における宗教改革運動の検討を通じて考察しようとした。具体的には宗教改革運動・農民戦争の中心地の一つとなった西南ドイツ、エルザス地方を主な検討対象とし、関連する史料・文献を収集し、農民の経済状態、共同体の実態、要求・目的、農民団組織、土地領主・領邦君主との交渉内容を検討した。その結果、中世末以降のこの地方の共同体の発展が、一方で既に閉鎖化の方向を顕在化していたこと、従来この地方では農村の社会的・経済的状況は比較的安定していたとされていたが、共同体の観点からは危機意識が高まっていたこと、などを検証でき、これを論文にまとめ発表した。また、農民戦争において農民団はこれら農村共同体を運動の単位として組織化を図ったこと、これが運動の展開に大きく貢献すると同時に、領主制や領邦などの地域的枠組みを破る「キリスト教同盟」といった、従来の地域主義を越えた連帯を進めるには、阻害要因となったこと、等を推測することができる知見を得られ、現在その成果を整理中である。今後は、さらに他の地域の事例との比較による本研究で得られた成果の普遍性と地方的特殊性の確認、および教会裁判記録や教会巡察記録などの史料収集・分析による領邦君主の教会政策、信仰統合化の検討によって、国民国家理念の形成の問題について、考察をより進めることとしたい。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡邊 伸: "農民戦争にいたるエルザス農村の社会経済状況について" 京都府立大学学術報告人文. 48号. 31-56 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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