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現代ドイツ語におけるダイクシスと視点

研究課題

研究課題/領域番号 08710346
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 独語・独文学
研究機関大阪大学

研究代表者

渡辺 伸治  大阪大学, 言語文化部, 助教授 (90201186)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード言語学 / 意味論 / ドイツ語学 / 日本語学 / ダイクシス / 視点 / 引用
研究概要

本研究は、現代ドイツ語を対象に、「ダイクシス」、「視点」という概念によって説明可能な現象の考察、ならびに、これら二つの原理の統合を目的とした。また、日本語にみられる同様な現象の比較対照をも目的とした。本研究では、これらの原理で説明可能な現象として、gehen/kommen、hin/her、ならびに、vor、hinter、vorne、hintenなどのダイクシスが関与する前置詞、副詞、さらには、ダイクシスとアナファーが複雑に交差し、そこに「視点」という概念が関与する極めて複雑な言語現象と考えられる直接・間接・体験話法などを挙げたが、重点的に、ドイツ語、日本語における直接・間接・体験話法の考察をおこなった。その成果は、日本語の直接・間接話法に関しては、論文にまとめ公表した。その概要は以下のとおりである。
1)日本語の直接・間接話法の区別は、一般に、聞き手志向性、伝達のム-ドといった意味論的、語用論的基準の有無であるとされてきたが、この定義は様々な点で不自然であることを示し、異なる基準として音声的な基準を導入した。
2)従来、直接・間接話法の問題として扱われてきた現象は、視点の問題、すなわち、直接話法は原話者の視点、間接話法は引用者の視点と規定することによって説明可能であり、従って、従来の直接・間接話法の問題として扱われてきた問題は広い意味で従属節における視点の問題に還元されることを示した。
また、ここで規定した直接・間接話法の規定のドイツ語への適用、ならびに、ドイツ語、日本語における体験話法の比較対照については、現在、研究中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺伸治: "日本語の引用節について-間接話法 直接話法そして視点-" (大阪大学言語文化部)「言語文化研究」. 23. 251-269 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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