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『聖グレゴリウス講話』伝承の歴史をめぐるテキスト学的考察

研究課題

研究課題/領域番号 08710349
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 その他外国語・外国文学
研究機関電気通信大学

研究代表者

三浦 清美  電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (20272750)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード聖グレゴリウス / テキスト学 / 中世ロシア / ビザンツ / キリスト教
研究概要

『聖グレゴリウス講話』のテキスト伝承の歴史を,様々な写本の文体分析を通じて明らかにすることが本研究の課題である。『聖グレゴリウス講話』は4世紀ビザンツの聖グレゴリウス(ナジアンゾスのグレゴリウス,グレゴリウス・テオロゴスとしても知られる)が小アジアの異教的風習を論難した文章を核としてもつが,南スラヴを経てロシアに伝承されてゆくうち、それぞれの地域でその他の異教的風習への糾弾の文章が挿入されてゆき、15世紀に現存する最後のテキスト(HPCK46/t-2文集『ズラタヤ・マチッツア(金の梁)』所収)が書かれた時には、原テキストはほとんど原形をとどめぬまでの著しい改変を被っていた。ほとんど千年にわたるテキスト伝承のプロセスをテキスト学的手法を通じ、明らかにした。(テキスト学textologyとは、ある作品につき、種々の写本におさめられた様々なヴァリェーションを集め、それらの異同に一字一句厳密な検討を加え、写本に含まれる情報、例えば、写本成立時、場所、状況、保管者、保管場所など,テキストに含まれる情報,例えば、執筆者、時、場所、状況などを検討.総合した上でヴァリェーション相互の関係を確定し、信頼に足るテキスト刊行を行う仕事である。)本研究は現在に至るまで未刊行のままであった『スラタヤ・マチッツァ』所収のテキストの刊行も含む。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 三浦清美: "中世ロシアの異教信仰ロードとロジャンツァについて" ロシア民話研究(ロシア民話研究会編). 4号. 1-40 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三浦清美: "『聖グレゴリウス講話』伝承史のテキスト学的研究(前編)" スラブ研究. 44号. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三浦清美: "『聖グレゴリウス講話』伝承史のテキスト学的研究(後編)" 電気通信大学紀要. 第9巻2号. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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