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ラテン語における複合動詞の統辞機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08710375
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関一関工業高等専門学校

研究代表者

二本柳 譲治  一関工業高等専門学校, 一般教科, 講師 (60237782)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード複合動詞 / 動詞接頭辞 / 関係子 / 項構造 / 統辞機能
研究概要

本研究ではラテン語の複合動詞が形成される際に生じる統辞構造の変化の分析を試みた.この際,Christian Lehmann(1983)等において提示された「位置関係子」の概念を援用し,複合動詞の形成プロセスがいまだ生産性を残していたと考えられる古期ラテン語のテクストと,複合動詞自体がすでに概念的に合一化し,生産性をほぼ失っていたと考えられる古典期テクストの2系列の資料を柱に据え,それぞれのテクストに現れる複合動詞による統辞論的取り扱いを考察するための基礎的な作業を行った.具体的には,コーパス言語学的な手法を援用するために,ラテン語のテクストデータベース(PHI CD-ROM)を用い,特定の形態,ここでは接頭辞prae-,in-とその異形態,をテクスト横断的に取り出し,各用法において見られる項構造を分類し,そこで項として用いられている名詞類が属している意味領域の分析を試みた.同時に,複合動詞を形成する2つの形態素,すなわち動詞接頭辞と基本動詞の結合様式による統辞機能の差異に着目し,複レベルでの個々の形態素の振る舞いを数値的にデータ化することを試みた.現段階では,以上の作業を複数のテクストにわたり継続中であるが,本研究の性質上,出来るだけ性格の異なる,数多くのテクストにデータを求める必要があると同時に,データの数値化に関しては,テクスト横断的な評価に用いる場合の有効性を高めるため,さらなる理論的検討が必要である.今後はこの2つの課題に一定の目途を求めることにより,本アプローチの目標であるコーパスとしてのテクストに現れる複合動詞の統辞機能に関する通時的推移を検討したい.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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