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1970年以降のマレーシアの経済発展と労働市場の分断に関する分析と検討

研究課題

研究課題/領域番号 08730036
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経済政策(含経済事情)
研究機関法政大学

研究代表者

吉村 真子  法政大学, 社会学部, 助教授 (80247113)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードマレーシア / 労働力 / 経済発展 / 労働市場 / 労働市場の分断 / 民族
研究概要

本研究では、1970年代以降のマレーシアの労働市場の構造的変化を、労働市場における分断(セグメンテーション)の変化として捉え、労働市場に関する理論的研究との結合を試みた。
まず第1に、労働市場論の分断に関する従来の議論を整理し、マレーシアに適用できる理論を検討した。つぎに第2に、本研究代表者の行ってきた実証的研究と照らし合わせながら、理論的かつ実証的に労働市場の分断の分析視角の設定を行った。
まず第1の作業として、労働市場論の分断に関する従来の議論の検討を行い、とくに二重労働市場論や内部労働市場論、行列の理論など、代表的な議論を整理し、マレーシアに適用できる議論を検討した。その際には、国内における労働力移動や外国人労働者をめぐる議論、女性労働をめぐる議論なども検討し、さらに外国人労働者や女性労働について産業予備軍の概念を適用する議論も含めて、こうした国際経済における新たな労働力の移動をめぐる議論も検討するように努めた。
そして第2に、マレーシアの労働市場について、「仕事の行列」と「労働者の行列」の対応としての労働市場を設定し、「行列の理論」の適用を試みた。マレーシアの労働市場の分断を生み出したものとして英領植民地下における民族間分業の形成の過程をも分析の視野に入れた上で、1970年代以降の構造的変化として、(1)民族間分業の変化、(2)工業部門における女性雇用の増加、(3)外国人労働者の導入、を3つを中心に分析した。こうした変化は、マレーシアの労働市場を民族、国籍、性差によって分断化し、新しい労働市場の分断の状況をもたらしており、そうした民族、国籍、性差、熟練・不熟練、教育、部門・業種・職種などの点から、労働者側からの「仕事の選好」と雇用者からの「労働者の選好」の対応として、「行列の理論」を再設定し直し、マレーシアの労働市場への適用を試みた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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