• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

財務会計と課税所得計算との間の相互作用に関する構造的・機能的分析

研究課題

研究課題/領域番号 08730083
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関神戸大学

研究代表者

鈴木 一水  神戸大学, 経営学部, 助教授 (90235937)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード効率的税務計画 / 発生主義調整額 / 確定決算主義 / 契約理論
研究概要

それぞれ異なる目的をもつ商法会計と課税所得計算との間にみられる制度上及び実務上の相互作用に関して次の2つの分析を通じて研究した。
(1) 商法合計と課税所得計算との間の制度的関係の形成要因を、契約理論に基づく取引コスト概念を導入した分析視角から検討した。
(2) 法人税率の変更が商法会計と課税所得計算の間に実務上どのような相互作用を引き起こしているかを検証した。
まず、(1)に関しては、会計主体である企業を「契約の集合体」と理解する企業観に基づく分析枠組みを導入し、この枠組みのなかで、商法会計と課税所得計算を制度的に結び付けている確定決算主義の有効性を、公平な課税所得計算への役立ちと、政治コストの削減という点から評価した。さらに、この分析枠組みでは効率的税務計画の検討が重要であることも示した。この結果を比較制度分析の観点から諸外国の研究者にレビューしてもらうために、現在英文に翻訳中である。本年9月までに公表予定。
次に、(2)に関しては、平成元年度及び2年度の法人税率引き下げに対する会計上の利益操作の有無を発生主義会計利益とキャッシュ・フローの差異分析を通じて検証することを試みたが、仮説を支持する結果は得られなかった。現在、(1)の成果の1つである効率的税務計画における租税裁定の可能性をコントロールできるようにサンプルを修正して再度検証を行っている途中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木一水: "税務会計における企業観の検討" 総合税制研究. 第5号. 253-274 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木一水: "効率的税務計画の前提としての企業観" 国民経済雑誌. 第175巻3号. 29-43 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi