研究課題/領域番号 |
08730091
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
清水 信匡 桃山学院大学, 経営学部, 助教授 (90216094)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 原価企画 / 原価管理 / 原価低減 / 原価の作り込み / 利益の作り込み / 製品開発 / 日本的原価管理 / 管理会計 |
研究概要 |
本研究は、原価企画に関わる「原価および利益の作り込み」の概念を整理し、伝統的管理会計研究の枠組みの中でそれらの概念をいかに位置づけるかを明らかにすることを目的とした。その場合、研究方法としては、(1)フィールドスタディを行い、実際の原価企画に関わる人々に聞き取り調査を行うことと、(2)理論的に「作り込み」の概念を検討すること、という2つのアプローチを採用した。 調査企業は以下の通りである。 いすゞ(藤沢市)、NECシステム建設(東京)、 トヨタ(豊田市)、日本ロシュ(東京) まず、原価企画担当者への聞き取り調査の結果、「作り込み」の概念は単なる原価低減ではないことが明らかになった。それは、製品開発プロセスにおいて目標原価に合わせた設計を行うようアイデアを絞ることが含意されている。従来の原価低減の概念が効率性を上げたり、無駄を省くことに重点があったのに対して、原価の作り込みは目標原価を充たすような設計代替案を創造することに重点があることが明らかになった。 文献研究において、既に発表している拙稿「『原価企画』における『原価の作り込み』の概念」と「利益管理活動としての原価企画の意味内容:利益の作り込みの概念の検討を通して-」を基にして、原価低減と原価の作り込みの概念との関係さらには利益の概念との関係を検討した。
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