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ベクトル束のモジュライの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740028
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関広島大学

研究代表者

吉岡 康太  広島大学, 理学部, 助手 (40274047)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードベクトル束 / モジュライ
研究概要

最近の研究で楕円ファイバー構造を持つ曲面上のベクトル束のモジュライ空間はよい性質を持ち、またかなり有用である事が分かってきた。例えばアーベル曲面上の階数2のベルトル束がなすモジュライ空間の場合、アーベル曲面を楕円曲線の直積に変形することにより、ベッチ数を計算できることがわかっている。今年度は階数が一般の場合にモジュライ空間の既約性や双有理的構造を調べた。特にそのことからデルペソ曲面上の単純なトーションフリー層のモジュライ空間の既約性を示した。既約性は半安定層のモジュライ空間の局所分解性や普遍族の存在性とも関係があり、意味のある事と思われる。また第一チャーン類に関するある条件のもと、モジュライ空間の有理性を示すことができた。この事実を示すことが、楕円ファイバー構造を持つ場合を扱ったひとつの動機となっている。更にアーベル曲面上のモジュライ空間の場合には第一チャーン類に関するある条件のもとピカ-ル群やアルバネ-ゼ写像を決定できた。この結果自体は線織面の場合の結果から予想できるものであるが、逆に線織面の場合の定式化が一般性をもつことを示唆しており意味のある事である。さて今度はアーベル曲面上のベクトル束をさらに詳しく解析するつもりである。アーベル曲面やK3曲面の場合はフーリエ-向井変換という重要な操作があるので、それとの関連も調べたい。なお階数を一般にするのは、フーリエ-向井変換では階数はそんなに意味があるものではなく、向井ベクトルの長さのみが本質的な量だからである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kota Yoshioka: "The Picand group of the moduli space of stable Aheaves on a rwled sunface" J.Math.Kyoto Univ.36. 279-309 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kota Yoshioka: "Chamber structure of polarizations and the moduli of stahle sheaves on a rulied sunface" International Journal of mathmatics. 7. 411-431 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kota Yoshioka: "Numbers of Eg-rational points of moduli of stable on ellptic sunfaces" Lecture Notes in Pure and Applied Math. 179. 297-305 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Yoshioka: "Betti numbers of moduli of stable sheaves on some sunfaces" Naclear Physics B (Proc.Suppli). 46. 263-268 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kota Yoshioka: "A note on a papes of J.-M.Drezet on the local factoriality of some moduli spaces" International Journal of wathematics. 7. 843-858 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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