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実アーベル体の岩澤加群の有限性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740039
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関東北大学

研究代表者

田谷 久雄  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (40257241)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード岩澤不変量 / 岩澤加群 / 実アーベル体 / Greenberg予想
研究概要

主に岩澤μ不変量が零である実アーベル体のGreenberg予想(岩澤加群の有限性)の研究を行う。まずρが奇素数の場合に、相対実ρ次巡回拡大のρに関する岩澤λ不変量の振る舞いを調べ、基礎となる総実代数体でλ_ρ=0となる場合にその相対実ρ次巡回拡大体でもλ_ρ=0なるための十分条件を与えた。これは基礎体が有理数体の場合には必要十分条件となっていることもわかる。特にρ=3の場合については、コンピューターによる数値計算実験を行い、幾つかの実3次巡回拡大体のρ=3に関するGreenberg予想成立を確認することに初めて成功した。ρ=2の場合には、これとは全く別の議論から、λ_2=0となる実2次体の具体的な無限族をいくつか与えた。これらの族はすべてρ=2が分解するか、類数が偶数のものであり、Greenberg予想の成立が岩澤の(分岐する素点が高々一つの拡大についての類数に関する)定理からは直ちに確認できない非自明なものばかりである。これらの研究では早大の尾崎、小松の両氏、及び、日大の福田氏との研究討議が非常に有益となり、彼らとの共同研究として日本数学会の学会でも報告が行われた。
さらに最近であるが、奇素数ρが基礎となる総実代数体で完全分解する場合に、ρ進ゼータ関数の特殊値とZ_P拡大体のアンビグ類群のρ-partの位数の間に密接な関係があることがわかってきた。今後はこれを土台にGreenberg予想の解明に向けて研究を進めていく予定である。これによれば、非Galoisな総実代数体に対してもGreenberg予想の検証が可能になると思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Taya Hisao(単著): "Computation of Z_3ーextensions of real quadratic fields" Mathematics of Computation. 65・214. 779-784 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Taya Hisao(単著): "実アーベル体の岩澤不変量とcyclotomic・elementについて(栗原氏の仕事の紹介)" 京大数理解析研究所講究録. 971. 101-115 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fukuda Takashi(共著): "On Iwasawa λ_ρ-invariants of relative real cyclic extensions of degree p" Tokyo Journal of Mathematics. 発表予定(受理・印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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