• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

確率偏微分方程式とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 08740152
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関佐賀大学

研究代表者

半田 賢司  佐賀大学, 理工学部, 助教授 (10238214)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードエントロピー生成 / Glauber ダイナミクス / 非平衡測度 / 準不変性
研究概要

当初の「研究実施計画」で述べた離散モデルとして,必ずしも可逆性を持たない格子上の無限粒子系モデルを考え,そこでの平衡状態への接近を特徴づける汎関数の1つであるエントロピー生成について詳しく調べた.本研究によって得られたような描像は,多くの系に対して成り立つと考えられるが,ここでは最も多く調べられているモデルの1つであるGlauberダイナミクスについて述べる.
それは正方格子上の配置空間における時間発展であり,jump型Markov過程として記述される.jump ratesに対しては,連続性 ・ 一様に正であること ・ Iocal functions にかなり近いこと,といった条件が課される.このプロセスの定常分布に関する相対エントロピーを有界領域毎に考え,その時間微分の符号を替えた物としてエントロピー生成は定義される.
Kunschは,空間移動不変性とregularityの仮定の下で,エントロピー生成の無限体積極限(「単位体積あたりのエントロピー生成」と呼びσで表す)が存在することを示した.我々はこれのidentificationとして,相対エントロピーを用いた具体的な表示を得た.
これの応用として,次が示された.
・単位体積あたりのエントロピー生成のaffine性.
・非平衡測度の準不変性.
一方,Dai Pra は定常分布を特徴づける興味深い汎関数(Iで表す)を,プロセスの時空大偏差原理からのcontractionとして得ている.これのidentificationとしては,形式的な考察により次が予想されるが、その証明は未解決である.
予想.Dai Praの汎関数Iは,σに対して我々が導いた表示において相対エントロピーをHellinger距離の2乗で置き換えたものの定数倍に等しい.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Handa: "Entropy production per site in (nonreversible) spin-flip processes" Journal of Statistical Physics. 83. 555-571 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi